すとぷりのスキな3曲、熱く語ります【ソロ曲編】
以前、すとぷりのグループで歌う曲の「スキな3曲を熱く語る」記事を投稿しましたが、今回は【すとぷりメンバーのソロのオリジナル曲】から3曲語っていきたいと思います。
1曲目;ワンダラー
さとみくんの2020年に発表されたソロ曲です。
コロナ禍に発表され「物事がうまくいかないもどかしさ」「それでも一歩踏み出した時に見えた細やかな希望」を表現する歌詞の内容が聞く人の心に寄り添ってくれました。
さとみくんはリラックスしていて隣りで鼻歌を歌ってくれているような歌い方をしているので、聴いていて心地よいです。
歌い方によっては押し付けがましくなってしまったり重くなってしまいそうな歌詞の内容なのですが、とても軽やかで優しい印象を与えてくれています。
さとみくんによると、それまで自身がレコーディングした曲の中で一番収録に時間がかかったのだそうです。何度も歌っていくうちに解釈の仕方が色々と変化していき、かなり試行錯誤されたということです。
聞き手としてもいろんな受け取り方ができて、聴くときの気分や状況によって明るい曲になったりちょっと悲しい曲になったりして不思議です。
例えば
こうした歌詞からはなかなかトンネルから出られずに悩んでいるという情景が浮かびます。
でも曲調の軽やかさやさとみくんの歌い方、
その後にあらわれる
という歌詞を読むと、優しく明るい方向へ導く強さであったり、悩んでいることすら少し楽しんでいるかのような柔らかな思考も感じられます。
この曲を作ったのはYOASOBIのコンポーザーであるAyaseさん。繊細で華やかなメロディラインが耳に残ります。楽曲制作の依頼を受けてから、さとみくんのことをいろいろと調べられてつくられたのことです。
まだまだ先が見えない今、みんなで寄り添いながら迷える日々を一緒に歩いていこうとさとみくんが笑顔で語りかけてくれているような、そんな曲です。
2曲目;BAD BOY
こちらはななもり。さんのソロ曲です。
この曲はとにかく初めて聴いた時から「スキ」とすぐ思いました。
メンバーのるぅとくんが、ななもり。さんの歌について「とにかくリズム感がいい」と言っていたのですが、この曲はそのななもり。さんのリズム感の良さが十分に発揮されています。
特にサビの部分はメロディに合わせてリズムの音が鳴るので、ちょっとでも駆け足になったり後ろに引っ張ったりすると気持ち悪いのですが、これがピタッと揃っていて本当に気持ちがいいんです。
曲の内容は、BAD BOYというタイトルではありますが、全体的には好きな人に素直に優しくできない自分に強がって言い訳しちゃうような感じ。。。それがBADってことを表現してるのでしょうか。
ななもり。さんは高音はハスキーで、低音は鼻にかかった甘い声をしています。それが強がっちゃう感じと過去を思い出して少し寂しがっている表現になっていて、うまく使い分けをされているなと感じます。
ななもり。さんって確かにすとぷりのまとめ役でもあったりするので、真面目で明るいイメージでもあるのですが、話の中に時々ヤンチャな少年のような顔をみせるときがあります。歌の中でもそういう一面が現れる時があって、私は結構好きなんです。そういう意味でもこの曲がスキなんだと思います。
ななもり。さんがバキバキに決めてカッコよくこの歌を歌う姿を生で見たいですね。
3曲目;アイディー
こちらはるぅとくんのソロ曲です。
この歌は女の子目線で歌われている曲で、MVには回転ベッドに横たわる女性の姿が繰り返し映され、歌詞の内容からも自らを売って生きていて、もう後戻りできない状況になってしまったことを半ば諦めてしまっている状況を歌っています。
るぅとくんってすとぷりの中でも純朴で可愛らしいイメージなんですが、最近のオリジナル曲では影や棘のある世界観をうたうことがあって、それが私はすごく好きなんです。
さらにその中でもこの曲は、かなり追い詰められていり危うい世界観になっていて「るぅとくん、何があったんですか?」って思ってしまいました。
私が一番印象に残っている歌詞は
というフレーズです。
もう救いようがない悲しさしかなくて心が痛みます。
るぅとくんはこの曲をものすごく冷めた淡々とした雰囲気で歌っています。声が中性的なので、女の子目線の歌でもえもいわれぬ色気があります。ちょっと下世話な世界を歌っていますが下品にならなくて、スタイリッシュな雰囲気を醸し出せるのがすごいなと思います。
以上、すとぷりのソロ曲で私のスキな3曲をご紹介しました。
歌唱力、表現力に長けたメンバーだけに、それぞれの曲の中で生きている感じが素晴らしくて今回もすごく迷いました。
ぜひこの機会にまだお聞きになったことのない方は聞いていただけると嬉しいです。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。