すとぷりの活動スタイルの大変さと尊さ
すとぷりの活動を追っかけていると、
今、彼らと似たグループが他にいくつも存在している
のが目に留まります。
その多くは基本的に素顔を晒さず、
歌ってみた動画やゲーム実況、長時間生配信などを
していたりリアルでのライブ活動やオリジナル曲の
発表など、「歌い手グループ」という括りで
呼ばれています。
さらに、Vtuberの活動も盛んになってきているという
ニュースも最近目にするようになってきています。
すとぷりのお陰で?この辺りの動向にはそれ程
抵抗感なく理解も追いつく私ですが、
率直に感じるのは、こうした活動に大手の会社が
参入するようになってきたということです。
ということはすなわち、この事業はお金が儲かる
らしいと多くの人が気づき出したってことです。
会社の中で新しい事を始めるときは
当然ながらその事業収益は上がるのか?を考えます。
中には収益度外視で、という会社の方もいますが、
新しい事業そのものに儲けはなくとも、会社全体
としてのイメージアップ効果が期待できるとか、
回り回って会社に還元する要素がなければ経営層の
GOサインは出ません。
インターネットの中で活動したい人がたくさんいて、
その活動が多くの収益をもたらすということが
わかってきた今、多くのお金や人が関わる活動には
技術的にも法的にも彼らをフォローして守る仕組みも
必要になってきて、大手の企業が参入して活動者を
取りまとめて管理運営し、その収益を取り込む、と。
そんな事が起こっているのかなぁ、と
長年企業勤めをしているとなんとなく推測できます。
こうした事業が成熟していく事ができれば、
将来的には一つの「産業」のようになっていくのかな、
なんて思いました。
すとぷりは、リーダーのななもり。さんが社長を勤める
「株主会社STPR」に所属しています。
ななもり。さんはインターネットでの活動をするに
あたり「楽しく活動しながら生計を立てられる道筋を
切り拓きたい」と思っていたのだそうで、
どこかの事務所に属することをしなかったのは
自由に活動できる環境でありたかったことや
メンバーの生活が安定するように収益を還元する
仕組みが欲しかったからだと以前話していました。
運営に特定の会社が入るということは、
活動内容も会社の意向に沿えるものでなくては
ならなかったり、収益も会社にある程度は分ける
ことになります。
それが活動者の信頼のおける、透明性の高い仕組みで
あれば安心ですが、ブラックボックスのような仕組み
で搾取されていたり、活動者を何も知らない
名前だけの役員が儲かるような仕組みになってしまう
ことは避けたいですよね。
ななもり。さんは過去に自分の放送の中で、
ネット活動は最近できた業界だから
いろんなことがあって、
意に沿わないモノが出来上がってしまったり、
騙されかけたり、嫌がらせを受けたり、
やってもない事をやっていると言われたりしてきた
エピソードを話してくれていました。
だから、活動者としていろんなことを見てきていた
ななもり。さんやすとぷりのメンバーが
なるべく健全で自由のきく
今の運営体制を選択しているのは
それはそれは大変だとは思いますが、
ある意味理想的な形なのかもしれません。
でもやっぱり、メジャーな会社にバックアップして
もらったり運営やプロモーションをお願いすれば、
既存のメディアなどへの露出はし易いですよね。
ここ最近、ネットニュースやテレビなどに
歌い手やVtuberがよく取り上げられているのも、
仕掛けている会社がいるからだと思います。
世の中のブームは、たいてい誰かが仕掛けたもの
だったりしますから。
少し前に、
すとぷりのさとみくんが「すとぷりはブレイクらしい
ブレイクがなかった」というような事を
話していました。
確かにそう言われると、2019年頃からテレビや雑誌に
取り上げられるようになったり、CDの売り上げが週間
ランキングの上位になったりしていましたが、
明確なここ!というタイミングは無かった気がします。それでも少しずつSNSの登録者数が増えていたり、
ライブのキャパは大きくなってきました。
それはきっと誰かに仕掛けられた、いわゆる定番の
戦略的なプロモーション活動があまりなかったから
なのでは?と私は思っています。
既存のメディア戦略を活用するもしないも、どちらも
メリットデメリットありそうですが、
すとぷりはこれまでにあまりなかったパターンで
人気を得てきた特殊なスタイルであったことは
確かなようです。
2022年7月1日、株式会社STPRは
新しいレコーディングスタジオ開設を発表しました。
今年初めに新オフィスがお披露目された時も
告知されていましたが、ついに自前のスタジオまで
完備してしまったわけです。
おそらくすとぷり以外の活動者の方にも
開放されていくスタジオなのだと思いますが、
こうした環境を整える事ですとぷりと一緒に
仕事をしたいと思ってくれる人が新たに出てくる
かもしれませんね。
ななもり。さんは自身のプライベートの行動で信頼を
落としてしまいましたが、こうした新たな取り組みを
展開してリリースしていく事で、少しずつ信頼回復に
努めているのだと感じました。
いろんな場面でネット活動者の話題が取り上げられる
ようになってきましたが、すとぷりはあくまでも
自分達のやり方を貫きながら進んでいます。
それゆえに、不利な立ち回りを強いられたり
歯痒い思いをしたりすることもあるかもしれません。
でも私は、メンバーが楽しく自由に安定して活動を
続けてくれる事がなによりも大事な事だと思いますし、
彼らが信頼を置いて人生を託せると信じている
人たちの中で創り出したことを
私たちに見せてくれれば十分です。
私は彼らが見せてくれるものを適正な対価を判断して
支払い、楽しみますし、その対価がしっかり彼らに
還元されればいいと思っています。
すとぷりのスタイルは言ってみれば単純で
当たり前のことで、尊いものではありますが
とても大変だから、なかなかこのスタイルでやろう
という活動者は出てこないかもしれないですね。
世の中そう綺麗事ばかりでは回っていないので
騙されないように、隙を見せないために
自分たちの自由を守るために
時には厳しい態度で対峙しなければならなかったり
言いたくない事を言わないといけなかったり
嫌われ役に徹しないといけなかったり
すると思うんです。
ななもり。さんをはじめ
STPRの皆さんには色々と影になり日向になりながら
すとぷりを支え続けて欲しいですね。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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