すとぷり 春のミディアムバラード3部作について語ります。
2022年5月8日のすとぷり公式生放送の中で、
彼らの新曲「シルベボシ」が公開されました。
歌い出しから私の心を掴んでしまったこの曲の
作詞作曲はるぅとくん。
るぅとくんは少し前にこんなことをツイートして
いました。
時期的にこの曲を制作中のことだったのでしょうか。
これまでもすとぷりは、春に「マブシガリヤ」
「ナミダメ」というミディアムバラードのオリジナル曲
を発表してきました。
そこで今回は、新曲「シルベボシ」も含めた
すとぷり春のミディアムバラード3部作について
綴りたいと思います。
「マブシガリヤ」
この曲は、ななもり。さんのカウントからの
アカペラで始まります。
歌詞には「〜してみよう」「〜していこう」と
語りかけるような表現が多く、
「一緒にいたいんだ」
「目を細め未来見つけよう」と
春を迎えて新しい扉を開けようとする人に優しく
勇気を届けてくれます。
目を開けることを怖がっている
「マブシガリヤ」の君に
「テレカクシヤ」の僕が
「片方だけでもいいから目をあけてみよう」と
気遣う優しさが「君」と「僕」の間に
まだ少し距離があるように感じさせます。
「ナミダメ」
るぅとくんの作詞作曲。
作詞にはななもり。さんも参加していますが、
これはおそらく後半にあるラップ部分だと思います。
すとぷり公式生放送の中でのるぅとくんの話によると、
曲の制作の過程で1コーラス目終わりにラップパートを
作ることを決めて、ななもり。さんに依頼したと言って
いました。
ななもり。さんから返ってきたラップを聞いた
るぅとくんは「尋常じゃない良さ!天才!」と
思ったそうです。
歌詞の内容だけでもグッときますが、
ななもり。さんの優しくて力強い声で聴くと
とっても良いです。しっかりと内容が伝わります。
ライブで聴きたかった。。
ななもり。さんがいなかった時のライブでは
ジェルくんがこのパートを担当していました。
ジェルくんのラップもすごく優しくて好きです。
さらに、この曲が発表されたのはコロナ禍となって
1年が経った頃でした。1年前の緊急事態宣言の頃、
私たちを取り巻いた状況にも寄り添う内容が
歌われています。
また、明確に「マブシガリヤ」の続編を意識させる
ような
「おそるおそるでもやっと目を開けてくれたキミ」と
いう歌詞もあり、
「僕より先に涙ぐんでくれた」「僕は嬉しいんだ」と
「君」と「僕」の距離が少し縮まってきたような
関係性の変化も感じられます。
そして「好きを探してゆっくり歩こう」と
普段からすとぷりがリスナーに語りかけているような
言い回しでリスナーとすとぷりがお互いを思い合う
優しい関係性を大事にしているのがわかります。
これはやっぱりるぅとくんの作詞によるものだから
こそですね。
「シルベボシ」
冒頭から
と歌い出し、2019年からこれまでの3年間に
すとぷりとりすなーさんたちに起きたことが脳裏に
一気に駆け巡り、涙が出そうになってしまいました。
この時期に5人での新曲発表となるとは想定も
していなかったであろうメンバーたちが、
そんな戸惑いと悲しみを振り払うように
エネルギーを振り絞って歌い上げる声に
胸を打たれます。
リスナーさんたちの間では
タイトルの「シルベボシ」を「標星」に変換して
Google検索すると「紫の星」と表示されることから、
ムラサキ=ななもり。さんを想起させるとして
話題になっています。
それを知らなくても、この曲を聴いていると
5人のメンバーのななもり。さんへの思いや
再出発の決意、そして拭いきれないやるせなさも
感じられる内容です。
特に、MVのこの場面
5人の姿がモノクロで映し出されています。
こちらには背中を向けているので
表情は笑っているのか、泣いているのか、
呆然としているのかわからないけれど、
このモノクロになった場面で一度時が止まった
5人が次の場面から段々と笑顔になって
シルベボシを見上げるシーンは
どうしても彼らの現状と照らし合わせてしまい、
ドラマチックな曲の展開も相まってまた
涙を誘いました。
でも「マブシガリヤ」「ナミダメ」と紡いできた
リスナーさんとすとぷりの歩みを繋いだ世界観にも
なっていて、今回はその関係性が
と前作からもう一歩踏み込んで強い関わりとして
表現されています。
これは、
5人体制となったメンバーが、足を止めそうになる
くらい辛かったとき、リスナーの支えで
また歩き出そうと決めたと話していた心情
が反映されているように感じました。
また、この曲はとてもメロディラインの美しさが
際立っていて、ソングライターとしてのるぅとくんを
ますます好きになりました。
夏のライブで生で聴いたらきっとまた
感動的なんだろうなぁと思います。
3つの作品を通して感じるのは、旋律の美しさと、
メンバーが掛け合うように声を重ねる心地よさです。
聴く人の心にそっと寄り添い、心を支えて一歩踏み出す
力をくれます。
日頃から、すとぷりのメンバーってみんな基本的に
優しいなって思うことが多いんですが、この3曲は
特にそんな優しいメンバーの人柄がよく出ています。
それが3作目になりさらに強さと表情が加わりました。
すとぷりが幅広く、奥深くたくさんの人の心を動かす
存在になったことを感じました。
今回も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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