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個人の能力が試される場所での、グループの強み。

すとぷりメンバーのようなネットでの活動を主戦場にしている配信者の放送や動画を見ていると、基本的には通知、準備や編集など裏方的なことも自分の手で作業されていることが多いと感じます。

例えば生放送(配信)などを聞いていると、冒頭は「聞こえてる?」「BGMの大きさ大丈夫かな?」という感じでリスナーに確認があったりします。もちろんBGMの選択や音量を調整したり、歌を歌うとなればマイクにエコーをかけたり、ゲーム実況となればゲームの画面に切り替えて見え方の調節をするのも配信者本人です。

彼らにとってみれば当たり前のことなのかもしれませんが、裏方と出演者とを両方こなしながらより楽しくクオリティの高いものを提供していくのってとても大変なことだと思いますし、細かいハプニングはありながらも日々やりこなしているメンバーを見てすごいなと感心します。

現在のインターネットを利用した配信はそれほど専門的な技術や知識がなくとも始められるようなツールがそろっていると思うので、気軽にできるそのハードルの低さが魅力だとは思います。ただ、視聴者の時間は限られていますから、テレビやラジオとも競合するわけです。それはもう多くの人と資金が投入されて作成されているコンテンツとの勝負です。「見たいテレビの時間と、好きな配信者の生放送の時間が被った!」となっても配信の方を選んでもらうにはどうしたらいいか‥
となると、さらに裏方としても出演者としてクオリティを上げていかなければなりません。

また、リスナーからもいろんなコメントが飛んでくるようになると、それを捌くのも大変でしょう。いわれのない批判をうけることもあるでしょうからそれによって心が病んでしまう人もいるでしょうし、好意的なコメントへの対応も気を使うと思います。

そう考えますと、すとぷりはまず個人の配信者としての活動ありきで結成されているグループというのが手法としてとても上手く機能しているように感じます。

例えばそれまでゲーム実況はあまりやってこなかったというメンバーが新たにゲーム実況に挑戦してみようという場合、ゲーム実況を主な活動としているメンバーとまずはコラボして挑戦している姿を届けることができます。また、ゲーム実況に長けた放送技術も共有することでこのジャンルの初心者であってもある一定のクオリティの放送をしっかり届けられます。

実際メンバー同士で、配信するときに便利な機材を教えあったり、機材のセッティングをお願いしたというようなことを放送でも話していますよね。

また、たくさんのネガティブな情報にさらされたり心が折れそうな場面になっても損得勘定なく横にいてくれるメンバーが何人もいるということで相当救われる部分もあったのではないかと思います。

ななもり。さんは、インターネットって本来自由な場所なのに、新しいことをやろうとすると批判されたりする習慣があり、それをなくして楽しいことを何でもやりたくてすとぷりを結成した、てというようなことを言っていました。

ネットの中でもリアルの世界と同じで人間関係の横のつながりを作るって難しいだろうということは容易に想像できます。それぞれがほかの人より視聴者を集めたいと思って個人活動をしているわけですから、ノウハウや技術を競争相手に共有しようとする人はなかなかいないはずです。

今でこそ配信者の中ではトップクラスの視聴者数を抱えるすとぷりは、会社に所属して活動サポートやマネジメントを委ねることができるようになったり、クオリティの高い放送を届けられる環境を整えられるだけの収入も得られるようになったと思いますが、このポジションはななもり。さんの先見の明と、個々のメンバーが勉強し高い能力を持つ仲間の支えの中で成長したからこそ手に入れることのできた地位なのだと思います

この記事を書きながら聴いていたるぅとくんの生配信、自宅のネット接続ができなくなってしまって急遽スマホで放送していました。そんなことってあるんですね。
これからもいろいろ大変そうですが、それすらもリスナーさんとの楽しみにして続けていってほしいです。

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ヤネウラミシン
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