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【ネタバレなし】 BL実写映画『窮鼠はチーズの夢を見る』を観ました【最高】


みなさん、リバはお好きですか?

BL界では恋愛関係になる2人を、攻めは左、受けは右に表記します。A(攻め)×B(受け)みたいに。簡単に言うとセックスの時どっちが上か下かってことです。

そしてA×BもB×Aも存在することを「リバ」と言います。そうです、リバーシブルから来ています。
なぜ受け攻めをハッキリさせる必要があるのかと言うと、BL好きの間でリバ・逆カプ問題は永遠の話題だからです。好きな人はめちゃくちゃ好きだし苦手な人はめちゃくちゃ苦手。あまり話題に出さない方が良いぐらいです。

私自身もリバはあまり読まないんですね。自分でも上手く言語化できないんですが、攻めが攻めとして受けにキュンキュンしてる表情が好きだし、逆転しなくても誘い受けで良くない?って思うんです。まあ誘い受けが性癖だからですが。受けが攻めにガツガツ行くの、良い〜〜〜っ

『窮鼠』はリバ有り……でも観れましたよ!!

この作品、リバとは知っていましたが15禁だしジャニーズだし、ちゃんとした濡れ場はないやろなって思ってたんですよ。正直なめてました。そしたら冒頭10分でがっつりキスしてて一旦止めました、これマジでヤるぞ。※ヤります

15禁ですがやることしっかりやってます。
ただ、キスシーン等は何度がありますがまぐわうシーンは2回のみ。大倉忠義と成田凌はイケメンで身長も同じぐらい(重要)なので、逆転してもあんまり違和感なかったのが良かったです。身長差カプ厨故の勝因ですね!
ちなみに大伴(大倉)×女性が2回ほどあります。短いし苦手ならスキップしちゃって問題ないです。15禁って女性のtkb映して良いんだね…
男性×今ヶ瀬(成田)も1回ありますがこれも短いので安心してください。それどころじゃないので。

リバよりも正直、終始重たい空気が流れていて(映像自体もほの暗い)大どんでん返し❗️超ハッピーエンド❗️…とは言い切れない幕引き、こっちの方がきっつかったです…途中修行かと思いました。
ただ刺さる人(私)にはとんでもなくぶっ刺さりました。後からじんじんくるタイプです。くぅ~~!大好き。

話重視王道胸キュン展開とかご都合主義BLに飽きてきた方には超・オススメです❗️
特に、ただのBLでは物足りないBLゲーマーのお姉様お兄様におかれましてはとっても楽しめるかと思われます♥

実写が苦手なら原作の漫画、ドラマCD(遊佐浩二×中村悠一)もあるのでぜひ!CDの方聴き終わったら感想書きたいな(^ᴥ^)

私はアマプラで視聴しました➡️リンク
※PRリンクとかじゃなくて勝手に無償で貼ってます

あらすじ

学生時代から「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛を繰り返してきた、大伴恭一。ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、ふたりは一緒に暮らすことに。ただひたすらにまっすぐな想いに、恭一も少しずつ心を開いていき…。しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、ふたりの関係が変わりはじめていく。

「窮鼠はチーズの夢を見る」公式ホームページより

ちなみに窮鼠とは「追い詰められて逃げ場を失った鼠」という意味です。(出典:デジタル大辞泉)

この大伴恭一が大倉忠義さん今ヶ瀬渉が成田凌さんです。

大伴恭一(大倉忠義) 予告動画より

大伴はルックス抜群、仕事もできて上司からの信頼も厚くコミュ力もある、端から見たらパーフェクトイケメンなんですが…、人間関係に関しては浮つきまくってて「流され侍」って呼ばれてます。おもろ。結構調子乗ってんじゃねえよって思います^_^

今ヶ瀬渉(成田凌) 予告動画より

今ヶ瀬は大学の後輩で、今は探偵として大伴の前に現れます。こいつもこいつでなかなかやばい奴なんですが、成田凌の今ヶ瀬がさいっっっこうにかわいいんですよ!!!大伴をじーーーっと見つめる表情とか。というか目の演技が凄い。ふわふわして飛んで行ってしまいそうな儚い雰囲気でめちゃくちゃ執着して追いかけてきます。かわいい❗️

そんな二人を取り巻く女性陣も色んな人がいて面白いです。私はたまきちゃんが好きだなぁ……。みんな、大伴じゃなくても、もっと良い奴おるで❗️

そして、この映画の好きなところは世間一般の同性愛に対するリアルな空気感が描かれているところです。
例えば女性が大伴に「女と男だよ!?(もちろん私を選ぶよね!?)」と言ってきたり、仲よさげな2人を見る目の描写が何度かあったり、他にも所々に散りばめられています。ノンケで自分を普通だと思っている大伴はもちろん揺れまくります。
ただ、これが「どんな多様性も受け入れよう!」みたいな啓発的な雰囲気じゃなくて、一度観るだけでは分からない自然な流れであるんです。
こういう恋もあるよね〜みたいな空気感です。
今まで異性が好きだったし、どれだけ好きって言われても突然同性を愛すなんて難しい。しかも世間的にも結婚できないし。その心情の動きがとてもリアルで、現代で同性を愛するって本当にこんな感じだろうなって思わされました。

「心底惚れるって、すべてにおいてその人だけが例外になっちゃうってことなんですよね。」

同性に惹かれる自分に戸惑いながら迷いながら人生を進んでいく大伴に、最初こそクズで腹が立ちましたがその不器用さが段々かわいらしく感じてきます。こんな奴…と思っていた大伴を好きになる気持ちが分かってくるんですよ!!!気になってきたでしょ!?

もうすぐ30という葛藤と色んな壁や邪魔を乗り越えて、2人の恋はどうなっていくのか?
そして『窮鼠はチーズの夢を見る』とはどういう意味なのか?

文字数が多くなったので、次の記事からネタバレありで書きたいと思います❕

蛇足
(私、唯一見たことあるBL実写映画が『性の劇薬』で18禁だったんですよ。自分でもチャレンジしすぎだろと思ってます。窮鼠が15禁で性の劇薬が18禁だったのは監禁・陵辱とかがあったからかなって思いました。性の劇薬はえっちな映画あるやんo(^-^)oで観たら痛々しくてしんどくて最終的に「生きるとは…」って放心状態になった映画でした。)


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