就職活動とは自分という商品を売ること~転職戦略(2)~
こんにちは、ひとりしゃちょうです。
前回から引き続き、今脱社長してサラリーマンに転職するなら、どうアプローチするかについて考えてみます。
まずは自己分析に限る
「企業に直接応募する」場合というところまで話しましたが、その前に前提条件について話します。
自分の数少ないいち成功パターンですが、新卒の時の話になります。自分のやりたいことは太陽光発電のエンジニアということで小学生の時に決まっていました。詳細は↓を見てみてください。
進研ゼミの付録で知った地球温暖化、それが全てのはじまりだった~エピソード(01)~
なかなかやりたいことが見つからない人も多い中で、それが決まっているということは最大の強みで、一般化できない話で申し訳ないですけれど、とりあえずそれが前提条件です。
その上で話を進めていきますが、就職希望だった京セラのことを徹底的に調べました。ちょっと言い過ぎかもしれないですけれど、新卒採用の場合は恐らくそれで80%は決まってたんじゃないかなって感じています。考え方が自分に合っていましたし、本を読んで稲盛和夫氏の思想に感銘を受けてましたから。
就職や転職は企業からしたらものすごく高い買い物で、人を雇うということは鼻血が出るくらいの負債を負う事です。もちろん、そのことが本当の意味で分かっているのは聡明な経営陣や一部の管理職の人のみだと思いますが。人の人生を背負う、つまり途方もくれる話だということをまず知ることです。一生で見れば超高級マンションを買うというレベルでも足りないくらいの契約ってことなんで。
となると自分というそんな高い物を売るわけですから、導入からクロージングに至るまで、徹底的にストーリーを考える必要があります。企業分析をする中でターゲットを定めて、自分の強みをブラッシュアップしていきます。そして商品が売れるように、ブランディング化する、すなわち職務経歴書の一文一文にキャッチコピーを織り込めていきます。同じ事を言ってても、パワーワードじゃないとお客さんの心はつかめません。まー、すなわちマーケティング論のSTPです。セグメントを絞ってターゲットを決めてポジション(他者との比較)を定めてっていう、いわゆる物を売るのと同じことをやります。
恐らくこれだけでも、それなりには売れるものとして仕上がっていると思います。いいものは当然、営業するどころか、逆にほしいって要望されますし。市場原理です。ただここで忘れてはならないのは、商品は自分なので、その中身が変わるわけではありません。つまりマーケティングをしようがしまいが、その価値が上がるわけではないんです。あくまでも装飾にすぎないのです。
このことはとても大事で、裏を返せば、どんなポンコツでも(笑)、脚色さえしてしまえば、他人から見れば非常に価値がありそうなものに見えてくるという事です。本当は価値はないかもなんですけれどね(笑)。
すごくよく見える製品でも、実際に買って使ってみたら、全然使えなかったってこと、誰しも一度は経験していることだと思います。それと一緒です。
で、さらに人材って法律ですごく守られているので、西野カナさんバリに一度売ってしまえばよっぽどのことがない限り、永久保証ならぬ終身雇用なんですよ、日本って。まーコロナの影響もあって世の中の変革期に入っていると思うので、今後どうなるかは分かりませんが、少なくとも今の今は、そういうルールです。正社員にはプロ野球選手や芸能人のように契約更新なんてないですからね。ちなみに、正社員の権限は恐らくこの不況と契約社員の反撃によって、どんどん奪われていく気がしていますが、その話はまた。
ってってことで、僕が転職をするなら、前提としてまず商品を磨き上げることにリソースのほとんどを割くと思います。
ってことで今回はここまで。
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