見出し画像

カナダの会社ではほとんど休暇が取れない?

今日はカナダの会社での休暇についてです。

「日本人は長時間働く。」とか「日本人は休むことを知らない。」とかよく言われますよね。過労死とかそういうのも最近まで社会問題になってましたもんね。

それとは対照的にカナダではリラックスして働けて、休暇もたくさん取れると思われています。

いえ、現状は違います。

カナダで働いてたら、休暇がめちゃめちゃある日本の社会人がうらやましくなります。

年末年始休暇、9日間になったゴールデンウィーク、お盆休みとか、、、

カナダではそんな長い休暇ありませんよ!なんというか休暇ほとんどありません!

驚く人もいるかもしれませんが、日本は世界でも1番と言っていいほど休暇がある国です!

カナダで休めるのは法定休日のみ。1番長くても4連休しかありません。

法定休日と言ってもクリスマスイブや大晦日は休日ではありません。休む会社もありますが、ほとんどは仕事を早めに切り上げるくらいです。

つまり、カナダで法定休日にしか休暇を取っていない人はほとんど休んでないということです!

これはガチです!

自分の経験したフルタイムの仕事を例に挙げてみます。

自分は私立の語学学校でフルタイムで働いていました。

カナダでは、フルタイムは週30時間以上で、終身雇用(英語でPermanent Employment)で雇用されている労働者は皆、1年以上働いた後は法によって年に最低2週間の有給休暇を取れるようになっています。

6年連続で同じ雇用主の下で働いた場合3週間の有給休暇が取れます。

平日が法定休日となった場合でもその分の給料がもらえます。例えばクリスマスで木曜日が休日となった場合、働いていなくてもその週は4日分ではなく5日分の給料がもらえます。

法定休日に働いた場合、は給料は1.5倍になるという嬉しい制度もあります。

でも、日本のように1週間休めるお盆休みやゴールデンウィークなど、長期法定休日がないカナダでは、休暇を申請しない限り、有給休暇どころか、無給休暇すらもらえません。

どれだけ辛いことか。

自分は私立の語学学校で働いていたので、法定休日以外ほぼ年中無休で営業していました。

クリスマスイブや大晦日も働いていたのでいつもより3時間ほど早く切り上げただけでした。

肝心なのはクリスマス休暇。学校を休めたのは25日と26日だけで、イブは少し働きました。26日はカナダ全国の年末セールの日であるBoxing Dayですから。クリスマスイブは普通に営業しました。5時ではなく2時に帰ることはできましたけど、、、

画像1

正月も一緒です。大みそかは早めに帰宅しましたが普通に営業。元旦しか休めませんでした。本当に束の間の休みでした。

本当に休暇を申請しなければ労働者も年中無休なのがカナダです。

意外ですか?アメリカでもそうです。みんな仕事中毒(Workaholic)なのです!

自分はWorkaholicではないと思いますが、、、

日本には長時間労働や過労死など労働災害が多いのにカナダには少ないのでしょうか?

様々な要因があると思いますが、北米では定時で帰ることができ、自分の時間や家族との時間が日本より断然多いからです。

日本では残業時間が長いですし、仕事が終わった後も上司とか同僚と面倒くさい飲み会があり、ほとんど自分の時間や家族との時間がない人が多いのではないでしょうか?

カナダの職場では同僚と友達、家族の境界線がはっきりしています。

同僚は同僚。友達と家族はまた別物。同僚と飲みに行ったり遊びに行ったりようなことは滅多にありません。

仕事が終わったらもうその会社の従業員でも労働者でもない。仕事のことは一切考えないというのがカナダ人のマインドセットです。

緊急の仕事のメールも見ないし同僚や上司からの電話も出ません。ですから、職場のストレスはプライベートに持ち込みません。

そこはいいですね。

日本の長期休暇とカナダのこの働き方が融合できればどれだけ幸福な国を作れるのか。

最後まで読んでいただきありがとうございます!