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今月の野鳥(JB2019年1月号)

「同じように、海も大きく豊かで/その中を動きまわる大小の生き物は数知れない。」(詩篇104:25)

よく知られているペンギンは、南半球の鳥なので、日本の自然界にはいません。聖書のふるさとの海といえば、やはり地中海。その地中海フランスで近年発見されたコスケール洞窟には、約2万5千年前の人類が描いたペンギンが描かれていたそうです。実は北半球には1850年代に乱獲で絶滅した、全長80cm体重5Kgのオオウミガラスという鳥がおり、これがこの洞窟のペンギンであるという話があります。ラテン語でもこの鳥はPinguinusで、まさにペンギン。このオオウミガラスの近縁の鳥が今月の鳥、ウミスズメです。日本では絶滅危惧I類の鳥でもあり、同じ轍を踏まないようにしなければなりません。
(撮影2016/1/27茨城県波崎新港にて)

ウミスズメを間近で見られるチャンスはあまりないものです。通常は、ウミスズメはイワシの群れを追いかけて、たまたま漁港の中まで入ってくるもので、外洋にいるのが大半であろうと思います。


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