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今月の野鳥(JB2016年3月号)
「誰が鴇に知恵を授け、誰が雄鶏に分別を与えたのか。」(ヨブ38:36)
年度の最後ということで、特別な鳥にしました。日本の鳥と思われているトキですが、意外や意外聖書に登場しています。実はアフリカの比較的湿潤な土地に、アフリカクロトキと呼ばれる頭部が黒いトキが分布しており、かつてはエジプトのナイル川流域にも住んでいて、聖なる鳥とされていたようです。(英語ではSacred Ibis)ヨブ記の作者は、この事実を踏まえてこの聖句を記したのでしょうか。一度絶滅したトキですが、現在順調に放鳥が行われ、自然界で昨年3世が誕生しましたが、まだまだ見るのが難しい鳥です。一日も早く普通に見られる鳥になって欲しいと思っています。(撮影2016/1/4新潟県佐渡市にて)
2016年2月号の記事で書いたように、3月号は1年の総まとめということで、トキにして、2016年の正月明け早々に佐渡に赴いた。2022年現在、日本にいるトキの数は推定569羽とのことだそうだが、2016年の時は150ほどであったので、確実に見れるかどうかはわからなかった。1泊の予定で行き、事前の調査でねぐらのありそうな場所に公共機関で行ってみたが、見つけることはできなかった。1日目の探索をあきらめて、ホテルに向かったところ、ホテルの裏手の畑に何羽かの群れをみることができた。すでにかなり暗くなっていたが、なんとか写真を撮ることができた。その後、トキたちは上空で旋回し、その鴇色の体を見せつつ塒に向かって行った。本当にワンチャンスの撮影だった。
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