今月の野鳥(JB2019年4月号)
「どうか、主があなたの行いに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分に報いてくださるように。」(ルツ記2:12)
連載も5年目を迎えました。神の創造の業の一部である野鳥を通して、神の業のすばらしさの一端が伝えられればと思っています。今月は水鶏と書くクイナの中でも、有名なヤンバルクイナにしました。クイナは、飛翔能力を失いやすい鳥だそうで、ヤンバルクイナも夜、害敵から身を守るために木の枝に飛び上がるほかは、常に地上で暮らし飛ぶことはないそうです。代わりに脚が見たとおりに発達し、逃げ足が速いです。ルビー色の瞳の魅力的な鳥ですが、この鳥が1981年まで発見されなかったのを聞くと、地球上には未発見の鳥がいるのだろうと思わせますね。(撮影2018/4/18沖縄県国頭村にて)
水鶏(クイナ)は日本古来から親しまれている鳥で、季語は夏となります。日本唱歌に「夏は来ぬ」という歌がありますが、その4番の歌詞は、
楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ
というもので、ここにクイナが歌いこまれています。