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今月の野鳥(JB2016年12月号)
「数羽の烏が彼に、朝、パンと肉を、また夕べにも、パンと肉を運んで来た。水はその川から飲んだ。」(列王記上17:6)
ノアの箱舟やエリアの記事などたびたび聖書に登場するカラス。悪者扱いをされることの多い彼らですが、知能が高いともいえます。意図的に遊ぶ姿や道具を加工して使用する(カレドニアカラス)など、興味を持って見ると見飽きません。イソップの寓話にもたびたび登場しますね。日本で見られるカラスはだいたい5種ですが、写真は、冬にしか見ることのできない(つまり冬鳥の)ミヤマガラスとコクマルガラス(右端の小さな個体)です。このコクマルガラスは幼鳥なので真っ黒ですが、成鳥になると黒と白のまだら模様になります。一件真っ黒と思うカラスにもいろいろといると言うことなのです。
(撮影2015/12/26群馬県板倉町にて)
脳化指数というものがある。脳の重量を体重の2/3乗で割ったもので、この指数が高いほど、体重に見合った脳の重量が大きいこと、つまり知能が高いとされる。人の場合は0.89程度。サルは0.25、犬は0.14程度と言われる。この指数で鳥を計測すると、ニワトリが0.03なのに、スズメは0.12,カラスに至っては0.16と犬の知能より上回るということが言える。まあ、一概に単純な指数だけで賢いかどうかは言えないが、カラスは確かに鳥類の中では高い部類にあるといえよう。
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