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今月の野鳥(JB2018年12月号)

「どの肉も同じ肉だというわけではなく、人間の肉、獣の肉、鳥の肉、魚の肉と、それぞれ違います。」(Ⅰコリント15:39)

今月の鳥は、ツグミです。冬鳥として、シベリア地方から南下し、都市の公園でも地面で餌を取る光景をよく見かける鳥です。今は全ての野鳥は、鳥獣保護法によって保護され捕獲等は禁止されていますが、第二次世界大戦前はそのような法律はありませんでした。ツグミはその肉が美味しいということで、年間400万羽も捕獲されていたそうです。島崎藤村の「夜明け前」にも木曽の名物としての記述があります。私は昭和40年代にツグミの丸焼きを目撃したことがあります。地方の結婚式のご馳走の中にあったのですが、思わず可哀想と思ったのでした。
(撮影2016/12/8新宿御苑にて)

今年(2024年)の春先に滅多にできない経験をしました。その日の朝いつものように、自宅の近くの長浜公園に散歩兼鳥見に行ったのですが、帰りがけ、公園から自宅に向かって坂道を上りだした途端、歩道にツグミが落ちているのを見つけました。近寄っても逃げないので、何かと思ったら飛んでいたときに何かにぶつかったようで脳震盪を起こしていたようなのです。歩道の真ん中にそのままにしておいて、まだ事故にあうとかわいそうなので、両手で抱きかかえて藪の中にいれておきました。ケガしている感じはなかったので、そのまま置いてあげたのです。抱きかかえたときに、ツグミの体温の高さに驚きました。猫よりまだ高かったと思います。


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