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「高校生で世界一周」で得た大切なモノ。
2017年6月21日、僕は「高校生で世界一周」を宣言した。理由は色々ある。本当に色々。そんな色々が積み重なってウジャウジャと暴れ出して足掻いて悶えて耐えきれなくなったその時、
「そうだ、逃げよう。」
そう覚悟した結果が、あの宣言だった。
お願いがあります。
— やな ⇒ 高校生で世界一周中 (@yananezumi) June 22, 2017
「高校1年間を休学して100万円で海外を旅しながら生き延びる」
この目標は一人では絶対に達成できません。。。
みんなの協力が必要です!
どうか少しでも興味を持った人は
RTとか、身近な人に話すだけでもいいので
何かしらの形で拡散して欲しいです!!!
心からの叫びは多くの人に届くのだと知った。(当時フォロワー200人くらい)
・・・
そんな宣言から約9ヶ月間。本当に長い準備期間だった。人脈ゼロ経験ゼロ知識ゼロからのスタートだったけれど、その中で打開策を模索し続けた。舞い込んでくる誘いは全部チャンスだと信じて片っ端から受けた。
結果、とんでもない量の多種多様な人と出会えた。世界一周経験者とは本気で200人くらいと出会えて、世界を一気に身近に感じた。職種も年代もバラバラな出会いの中で、できるだけ、できるだけ多くを吸収しようと死に物狂いの毎日だった。
心の弱い僕の軸は、何度もブレて折れて砕かれた。みんなそれぞれ言うことが違うから。何が正しいのか、何に従えば良いのか、何を信じれば良いのか。僕にはまだわからくて、時には絶望してやめようかと思い悩んだこともあった。
だけど、多くの協力してくれる方や支援していただける方に何度も背中を押され、少しずつ自分を信じることができてきて、初心に戻って前を向き続けた。そして最終的には、
450人もの方から直接支援をいただいて集めた63万円。
オリラジのあっちゃんから
— やな ⇒ 高校生で世界一周中 (@yananezumi) February 15, 2018
世界一周の支援 頂きました!!
わざわざ直接会ってくれて
本当に嬉しかった!!!😳
こうゆう人がスターになるんだ。 pic.twitter.com/hCdPOyHbSC
世界一周コンテストで優勝した賞金37万円。
世界一周コンテストDREAM
— やな ⇒ 高校生で世界一周中 (@yananezumi) February 25, 2018
ついに、優勝しました!!!💥💥
半年間という長かったこの挑戦。
多くの人に支えられ、ここまで来ることができました!!
一人では絶対に見れない景色でした。
感謝の気持ちでいっぱいです。。
ありがとうございました!!!! pic.twitter.com/yqwSPE5FvB
合わせてピッタリ100万円。
高校生の僕にとっては信じられない程の大金、そして何よりも価値のある、重い重い100万円を抱えて、予定通り出発の日を迎えることができた。協力していただいた方や支援をしていただいた方には本当に本当に感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
2018年3月30日、出発。
高校休学して世界一周🇯🇵⋆✈︎🌏
— やな ⇒ 高校生で世界一周中 (@yananezumi) March 30, 2018
ついに出発しました!!
初海外が世界一周
英語全く話せない
1年間100万円という超低予算
そんな絶望的な条件、
でも絶対に達成してみせる!!
行ってきます!!!✈️ pic.twitter.com/EOS8XE9vv4
そして、2019年3月25日。
あれから約1年経った今日ついに、
「高校生で世界一周」を終えた。
旅中ずっと考えていた。この世界一周を終えた僕は一体何を想うのだろう。どんな人間になっているのだろう。これからどうするのだろう。
・・・
抑えきれないくらい苦しくて辛くて泣き叫んだ時もあった。ストレスが身体に出て発熱と不眠症と食欲不振が10日間続いたこともあった。交通事故にもあった。病気にもなった。強制帰国にだってなった。彼女にも振られた。守れたはずの人を守れなかったことだって、空回りして傷つけてしまったこともあった。どうやら僕はストレスがすぐ身体に出るみたいだった。
人間らしい正直な自分に出会えた。誰かの事で本気で泣けたり悔しかったり嬉しいと思えたりする自分に。独りじゃ生きてけないことにも気づいた。経験を通して強くなれたとかは一切なくて逆に、自分がどれだけ弱い人間なのかを自覚した。でも、そんな自分も受け入れられるようになった。
身近な友人がどれだけ大きな支えになってるかも知った。僕の両親がどれだけ強い人間かもわかった。そんな偉大さとその感謝を心から素直にできるようになった。
辛い食べ物が苦手だった。タピオカが好きだった。レモン系の飲み物も好きだった。パクチー意外に食べれた。モロッコ料理が苦手だった。ショートカットの女の子が好きだった。何かと押し付けてくる大人が苦手だった。現地の人と仲良くなるのが得意だった。旅中に他ごとをするのが苦手だった。
犬派から猫派になった。めちゃ寂しがり屋だった。年下より年上といる方が楽だった。時間や日程に追われるのが苦手だった。のんびり流れる時間が好きだった。体質的にタイが一番合ってた。やっぱり日本あまり合ってなかった。結局のところ、旅はどこへ行ったかより誰と行ったかの方が、強く印象に残った。
書き出すときりがない溢れ出す、
僕のこと。
旅をする中でようやく素直になれて気づけた、
今まで当たり前のようで気づけていなかった、
僕のこと。
そんな僕のことを「高校生で世界一周」という旅は映し出してくれた。
世界は、鏡で出来ていました。
鏡を見なければ自分が他人からどう見られてるかわからないのと同じで、世界を見ていく中で、やっと自分という人間がどういう存在なのかを客観的に確かめることができた。
すごいと思える人だって、性格的に苦手な人だって、好きな場所も苦手な環境だって、何からでも学べることは必ずあって、その全てが鏡で自分を客観的に目視する唯一のすべだった。
僕はずっと鏡に映る自分が嫌いで、避けてばっかで、見ようともしていなかった。小さなことでも大きなことでも、僕は僕のことを全然わかってあげれていなかったみたいだ。
思うに、自分を知って、その自分を受け入れることが、自分を愛する為の一歩。そして少しずつ、自分が愛せる自分へと近づけた時が、僕にとっての「幸せの始まり」だ。
・・・
僕は、ずっと誰かに愛されたかった。
愛されない自分は不幸で、誰からも求められていなくて、存在する意味なんてないんだ。じゃあ、いつ消えたって同じでしょ。実はそんな想いから中学生の時に自殺を失敗したことがある。(他にも理由はあるけれど)
あまりにも奇跡的な失敗をしたから、どうして自分が生きてるのか、どうして死にたいのか、もう一度冷静になって考えることにした。
その時に気づいたことは、そんなにも愛されたいと願う僕のことを誰よりもよく知ってるの他の誰でもない自分自身じゃん、って。どうして、そんなにも愛されたいと願う僕をよく知る自分自身からまず、僕を愛してあげれてないんだろうって。
あれから数年が経った。今はもう愛されたいという想いは薄れた。
それは世界を見ていく中で、鏡に映る自分という存在を確かめて、ああ、これが僕なんだって受け入れることができたから。
ストレスが身体にすぐ出る僕も、いつまで経ってもポンコツで弱いままの僕も、タピオカが好きな僕も、寂しがり屋な僕も、全部が僕だ。無理に変わろうとしなくたっていいんだ、自信なんてないままでいい、僕は僕のままでいいんだ、そう認めて、愛することができてきたから。
・・・
例えば世界一周の出発前まで、僕はカメラの前で笑うことができなかった。自分の顔が大嫌いで自信がなくて、撮られる前は決まって緊張して身構えてしまうから。それが精一杯の自己防衛だったんだと思う。
でも今は違う。まあ、確かに自分の顔はブスだし大嫌いなままだけど、これも自分じゃん。こんな顔だったからこそ考えさせられた悩みがあって、その積み重ねがあるから旅立った今があるんじゃん。そう思えるようになった。
おかげで今では、
こんなにも堂々と笑えるようになった。
別に自信が出たとか自分の顔が好きになったとかそういうことじゃなくて、ただ受け入れた。鏡の映る自分とちゃんと向き合った。それだけ。それだけでこんなにも劇的に身体が軽くなるなんてもっと早く気づけばよかった、なんて思うくらい。
世界中の鏡を見ることで、心にかかる頑丈な鎖に気づくことができた。一つずつ、静かにゆっくりと断ち切っていった。断ち切れない鎖は、無理をせず、そのままにしておいた。
そして気づけば、あんなに願っていた愛されたいという想いもどこか遠くへと薄れていた。
・・・
「高校生で世界一周」で得た大切なモノ。
高校を休学して1年間をかけて、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・北米・南米の合計37カ国を放浪した世界一周の旅。多くの方からの協力と支援でやっと達成できた世界一周の旅。
僕はとんでもなく未熟でトラブルメーカーで、多くの方に迷惑をかけたり巻き込んでしまったりもした。
ヨーロッパでは野宿と路上演奏をしながら食い繋いだ。折角貸していただいてた楽器は、瓦礫とトラックに挟まれ僕の命と引き換えに壊れた。チェンマイでは誘拐もされたし、同級生がセンター試験を受けてる同時刻コロンビアでナイフを突きつけられたりもした。
とにかく滅茶苦茶で波乱万丈だった、
幻のような1年間。
そんな世界一周の旅で僕が得たモノ。
「高校生で世界一周」で得た大切なモノ。
それは、
「愛せる自分」です。
大切なのは、誰かに愛されることじゃなかった。
大切なのは、誰かに幸せを委ねることじゃなかった。
大切なのは、自分が「愛せる自分」でいることだった。
周りの誰かに合わせるんじゃなくて、まずは自分自身と向き合い、それを認めて受け入れて、自分の心に正直に生きる。それが「愛せる自分」に近づくための人生戦略。
それが「高校生で世界一周」という旅で気づいた、僕にとっての幸せに生きるための人生戦略です。
・・・
世界は、僕の目の奥にしかない。だから世界は、僕の映すように映る。明るい気持ちなら世界は彩り、暗い気持ちなら世界はモノクロで煩く見えた。それは時に相対的で、そんな世界こそが自分を映す鏡だった。
ずっと環境が窮屈で苦しかった。不満だらけの現場に我慢し続けていた。当然そこが自分に合っていないことは気づいてた、でも目を逸らしていた。あのまま全てを押し殺して消えてしまいそうだった。そんなこれまでの世界。
今の僕ならハッキリと、誇りを持って言える。
「あの時、逃げて本当によかった。」
僕が変われば世界は変わります。
世界を変えたければ、変わるべきは自分だ。
そんな鏡のような世界が、
僕は、大好きです。
その全てが、僕がこの旅で得た大切な価値観です。
・・・
そして最後に1つ、言わせてください。
高校生で世界一周!!!
ほんっっっっとうに!!!!
楽しかったーーーー!!!!!
ほんっとうに最高でした!!!!!
人生で一番多くを感じた一年間です!!!!
「高校生で世界一周」という今回の旅は準備期間も含めて、僕一人では絶対に達成することはできませんでした。沢山の応援してくれてた方、支援をしていただいた方、協力してくれた本当に本当に多くの方々の支えがあってようやく達成できたことです。綺麗事でもなんでもなく本気です。
実は僕は何もすごくなんかなくて、そう見えるだけで、勇気を振り絞って名乗りをあげれば協力してくれる人が必ず見つかる、為せば成る環境である、今の時代や日本がすごいんだと強く実感しました。発信の裏には本当に多くの方々の助けがあったんです。
人脈も経験も知識も全くなかった僕でも、初海外で英語が全く話せないポンコツ高校生でも、今の時代なら世界一周はできます。
どれだけ馬鹿にされたか、批判されたか、友達も離れていったかわからないけど、やりたい!って想いに正直になって進めばその先に、ついてきてくれる人は絶対にいます。そんな方々や環境をこれからも全力で大切にしていきます。本当に感謝が止まらないです。
最後に、もう一度改めまして、
沢山の応援や協力、そして支援、
本当にありがとうございました!!!!
皆様からいただいた大切な経験を糧に、これからも精進していきます!!本当に本当にありがとうございました!!!!!
ただいま。
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