雨水循環図 No.3
雨水循環図 No.3は、この絵のタイトルだ。
町田沙弥香さんの作品で、確か3331アーツ千代田で行われたアートフェアで初めて見た。
町田さんはその後、偶然にもその時私が勤めていた美術館で展示する予定になっていて、町田さんに再会したのは美術館だった。
その時はグループ展だったのだが、そのグループがとてもユニークな展示をしたことを覚えている。町田さんは、この絵と似た技法を使って、だんだん姿が消えていく電柱を表現していた。
なんとなくおこがましい様な気がして、展示が終わるまで、作品が欲しいことを伝えるのは我慢して、展示が終わってからアトリエにお邪魔して購入を決めさせていただいた。
この絵は、雨が降って、その雨水が山から浸み出し、川となり、海へ注ぎ、水蒸気となって雲になり、また雨となって降り注ぐ、水が循環している図だという。
この自然の摂理を俯瞰して見ている構図が、
私のような、つい視野が狭くなりやすい人間にとっては戒めとなり、この絵を見ていると心が落ち着く。
それと同時に町田さんの懐の深さにも敬意を抱くのである。
*作家紹介*
町田 沙弥香
http://gallery21yo-j.com/machida_sayaka-13-2/
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