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ベトナム流ロックダウンの楽しみ方
Chao!
ホーチミンに続いてここハノイでもロックダウンがはじまり、気が付けば1か月半が経っていた。
相変わらず一切の公共交通手段が停止、営業しているのはスーパーのみ、といった厳しい環境が続いており、それこそスーパーに買い物に行く以外は全く外に出ない生活が続いている。
「生身の人間と一切接触しない生活」。ストレスの原因のほとんどが対人関係と言われるが、今の徹底したロックダウンは、もちろん不自由はあるものの、ある意味究極のストレスフリーな生活ではないかと思う。
テレワークなので、やるべき仕事さえきちんとやれば、割と自分の好きなように生活できるし、そもそも完全なロックダウンでほとんどの業務が停止状態であるため、仕事自体も出来ることが限られている。
しかし、いやだからというべきか、それはやってきた。いわゆる、「無気力状態」というやつである。
今回が初めてではない。去年の夏、ベトナムで2週間に渡る完全牢獄状態の隔離生活中に、それは突然やってきた。一切のストレスがない代わりに、一切のやる気も起きない、生きている意味が分からなくなるような、掴みどころのない憂鬱感。
不思議なことに、今年の頭に一時帰国してベトナムに戻った際の隔離生活では、全くそのようなことは起きなかった。思い当たる節がある。昨年夏に経験した隔離生活では、新規赴任したばかりで、ほとんど仕事がなかった。反して二回目の隔離生活では、仕事が山積みで、毎日仕事に追われていた。
仕事のストレスを抱えるのと、ストレスフリーによる無気力感(とそれに伴う罪悪感)を抱えるのと、どちらがより辛いのかは分からないが、同時にロックダウンからこそ(時間がたっぷりあるからこそ)できることも少しずつ増えてきた。ということで、今日は、私流「ロックダウンの楽しみ方」を少し紹介したい。
1.料理
ベトナムではレストラン営業はおろか、デリバリーさえ不可能となっているため、現在食事をするには、自炊しか選択肢がない。従って、必然的に料理をする機会もそれにかける情熱・時間も増してくる。
ちなみに、自炊生活に入ってわずか1週間で、私は自分の手料理に強烈な「飽き」を感じた。毎日同じものを作って食べているわけではない。なのに、何だか何を作っても似通った味がするのである。
なので思い切って、これまで一度も作ったことのなかった「ピザ」「ラーメン」「フォー」など、自分の中のレパートリーを増やしてみることにした。
ピザはピザ生地から手作りした。そうはいってもイースト混ぜたりとかは面倒くさいので、小麦粉と水のみで作れるレシピをチョイス。せめて食材はいいものをと思い、チーズはベトナムの大人気ピザレストラン「ピザ4ピース」のチーズを採用。
こちらはラーメン。一応麺はグルテンフリーのものを使うなど、少しだけ腸活を意識したアレンジになっている。
日本食に飽きてきたころに、チャレンジした「ベトナム生春巻き」。具材はシンプルに牛肉・玉ねぎを炒めて塩で味付けしたものと、シソ科のハーブのみ。これが意外と美味しかった。
さて、実は数多ある記事の中でも、一番多くのスキ!を頂いたのが、腸活に関しての記事。
…これを読んで実践してくださっている方がいたら申し訳ないのだが、白状すると、ロックダウンがはじまってからは「グルテンフリー」「乳製品フリー」は一度止めることにした。なぜなら、食しか楽しみがない現状の中で、その食にさえ制限をかけるのはあまりに自分に対して厳しすぎると感じたからだ。
それでも、思いのほか肌荒れしていないのは、もしかするとオンラインヨガ・オンラインボリウッド(ダンス)のおかげかもしれない。それについては、また今度書いていきたい。
そう、ロックダウン禍のポリシー。それは、無理せず、楽しく、何より自分が食べたいと思うものを食べること!
あとは適度に運動と、しっかりと睡眠をとることかな。そう言いながらも、未だに無気力感に襲われる日もあって、しばらく模索が続きそう。
きっとこれを読んでくださっている方の中には、今まさにベトナムで一緒にロックダウンを体験されている方もいることと思う。もしこれおすすめ!というものがあれば、ぜひ教えていただきたい。そして、一緒に、無理せず、自分を甘やかしながら、なんとかロックダウンを乗りきっていこう(早く収束することを信じて…!)
それでは今日はこの辺で。Chao~!