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ハノイの現地ヘアサロンでシャンプー!

Chao!

ハノイに住み始めて早10か月。これまでは行きつけのRohto Aohal Clinicを含め、基本ヘアサロン含む美容系は日系で揃えてきたが、現地ヘアサロンのシャンプー(&前髪カット!)が思いのほか良かったので、この場を借りてシェアしたい。

ちなみに、ご存じの方も多いかもしれないが、ベトナムにおいてはヘアサロンを開く(髪を切る)のに何の資格も必要ない。すなわち、(これまで一度も人の髪を切ったことがない)私や、あなたも、思い立ったら「青空床屋」のような形で、店ももたず路上で床屋をオープンすることができる。

日本人の感覚からはちょっと信じられないが、以前1年住んだ香港でも、資格なしと思われる「なんちゃって床屋」がたくさんあった。中国もそうだった。世界中の国々の美容師事情を調べたわけではないので何とも分からないが、もしかすると資格を必須とする日本が特有だったりするのかもしれない。

さて、そんな事情があるので、当然ヘアサロンといえば日系、といった感覚がずっと私の中にはあった。中国・香港に住んでいたときも、少し割高でも必ず日系のヘアサロンに通っていた。

だが、ふとガイドブックをめくっていたときに、「ローカルサロンのシャンプーがいい」といった記事を見つけた。カットは怖いけれども、シャンプー(ヘッドスパ)であればいけるかもしれない、そんな気がして近くにあった現地のヘアサロンを訪れた。

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現地ヘアサロンでシャンプー体験をしたのは今日で2回目。1回目は場所は忘れてしまったが、価格は6万ドン(300円弱)で途中寝落ちしてしまうほど気持ちが良かった。そして今日訪れたのは、住居から近いところにある、I'M NAM HAIR STUDIO。

入ると店内には数人お客さんらしき人がおり、中々にぎわっていた。英語で「Shampoo?」と聞くと、「(Please wait)15 minutes」との回答があり、待合スペースで出されたお茶を飲みながら順番を待った。

しばらくしてシャンプー台へと呼ばれた。ここで私は「毛穴クレンジングシャンプー(正式名はプラーミア クリアスパフォーム)」を取り出した。こちらは日系サロンで勧められたもので、ホコリや時に大気汚染が酷いハノイにおいて、ごっそり汚れをとってくれるマストアイテムだ。

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シャンプー台に横たわると、ぬるいお湯で頭全体を濡らし、その後こちらのシャンプーをなじませ泡立てるようにしてマッサージが始まった。ここで一つ注意点がある。それは、何も言わないと「爪を立てて」マッサージをされてしまうのだ。

前回行ったサロンもそうだったのだが、なぜか指の腹ではなく、爪を立ててごしごし洗うスタイルなのだ。私はすかさず自身の手を掲げて「Not nail, here」といって指の腹で擦るジェスチャーを見せると、指の腹を使うマッサージへと変わった。

シャンプーは時間にして10-15分程だが、頭のマッサージも兼ねており、ウトウトするような気持ちよさに包まれた。終わると、鏡の前へと案内され、二人がかりでドライヤーで乾かしてもらった。

さて、もともとのプランではここで終了する予定であったのだが、そこへ、白い服を着た一人の青年がハサミを携えてやってきた。

ローカルサロンで髪を切る心づもりのなかった私は、一瞬慌てて、すぐさま断ろうと思った。しかし、瞬時に沸き上がってきた好奇心と、その青年の佇まいに心を奪われ、気が付けば「前髪だけ切ってください!」と発していた。

その青年を見たときに、一目で彼が「I'M NAM HAIR STUDIO」のNAMさんだと分かった。歳は20代半ばくらい、童顔で、可愛らしいのに落ち着いていて、「この人なら大丈夫」と全てを任せられるような、オーラを放っていた。

前髪を指さし「Mot chut(少しだけ)」と言うと、彼は柔らかい笑顔で「OK」とうなずき、前髪にハサミを入れていった。日系で切ったときと差異のない、文句なしの仕上がりだった(更にコテで髪を巻いてもらい、まさしく美容院帰りの髪に仕上がった)。

切り終わった後、前髪の一部が顔に張り付いていたため自分でつまんで取っていると、ドライヤーの冷風を顔にあててNAMさんが一つ一つ指でつまんで取ってくれた。顔を優しくつままれるたびに、なんだかドキドキしてしまった。

価格は、シャンプーと前髪カットで10万ドン(500円弱)。日系だと前髪カットだけでも1000円以上するため気軽に行けず、いつも頻繁に来なくて良いように大分短めに切ってもらっていたが、この価格であれば思い立ったときにすぐにでもこれそうだ。

さて、支払をすませて外に出ると、NAMさんがタバコを吸っており、私を見るとニコッと微笑んだ。マスクを外した素顔もやはりとても可愛かった。うん、また来よう。

ということで、カットは場所によるかもしれないが、ローカルサロンのシャンプーは強くお勧めしたい(お気に入りのシャンプーを忘れずに持っていくこと!)

それでは今日はこの辺で。Chao!



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