ヨガの先生とサパの旅~滝行編~
Chao!
チャーミングかつ強烈な個性をお持ちのヨガティーチャー・アヤコ先生と、サパへ修行の旅に行ってきました(アヤコ先生については、以下の記事に詳しく書いています)。
アヤコ先生がちくわちゃん(子猫)を飼っており、2日間以上は家を空けられないことから、土曜日朝ハノイ出発→日曜日中にSAPAからハノイに戻る、という弾丸スケジュールで決行。
サパというと、「少数民族」「美しい田園風景」といったキーワードが一般的だが、今回の私たちのお目当ては「滝行」。流れ落ちる滝の上を安全ロープをつたって降りるというもので、体力に自信があることが参加条件となっている(若干の危険を伴うため、保険加入が推奨)。
土曜日朝7時、ハノイ旧市街のバス乗り場に到着し、アヤコ先生と合流。10分遅れでやってきた高級寝台バスに乗り込み、サパへと向かった。
ちなみにハノイからサパまではバスで約5時間。高級寝台バスなので、一人一人に写真のような個室があてがわれている。前日の金夜、遅くまでハノイ初心者パーティーなるものに参加しており睡眠時間が短かったため、横たわった瞬間に熟睡。(気になる料金は1人22ドルと、とってもお得…!)
9月中旬といえども30度近くあるハノイと比べると、サパは15度~24度とかなり涼しい。雨が降り霧が立ち込めていたが、西洋風のお洒落な街並みと澄んだ空気に心が躍り、久しぶりに肺いっぱい深呼吸をした。
サパに着いたのは12時。昼ご飯をちゃちゃっと食べ、迎えに来てくれた車に乗り、滝行アクティビティへと向かった。
今回担当してくれたガイドさんは男性二人。この日は雨で寒かったので、参加者は私たちだけだと思っていたが、他にベトナム人2人組も一緒だった。
(↑安全ベルトを着用するアヤコ先生)全身をウェットスーツで多い、安全ベルト、ヘルメットを着用。靴も含めて、全て用意されている。
(ヨガティーチャー・アヤコ先生と。滝行事務所にて)
全身を固めたあと、いざ滝をめがけて出発。
「滝行=滝を下ること」だと信じて疑っていなかった私は、出発して5分後、大きな認識誤りをしていたことに気が付いた。滝行は滝を下るだけでなく、そこへたどり着くまでが修行なのだと。
生い茂る木々にからみつく蔓、ぬかるんだ沼。とても人が歩くとは思えない山道を、先頭のガイドさんは飄々と歩いていく。出発して30分、息も絶え絶えになりながらなんとかついていくと…突然、滝が現れた。
ゴーゴーとすさまじいスピードで流れ落ちていく滝。本当にこんなところ下れるのかな…と心配していたら、ガイドさんも同様の思いを抱いていたらしい、2人組で滝の視察へ。
結果は、この日は思いのほか水量が多く命の危険があるので、当初予定してた滝での滝下りは難しいとのこと。ガッカリしたのと同時に、少しの安堵感を覚えたような気がしたが、きっと気のせいだ。
代わりに、安全な場所で滝下りもどきを体験することに。安全とはいえども、こちらもかなりのタフネスが要求される、まさしく修行と呼べる体験であった。
ガイドさんがセットしてくれた安全綱をつたって崖の下へと降りていく。(安全綱なしで一度下まで降りて行ったガイドさんは、まさしく超人)
崖下り自体は楽しく、私は写真を撮ってくれているアヤコ先生に向かって手を振る余裕さえあった。問題は、下った後にあった。
「はい、飛び降りて!」
ええっ
ガイドさんが指さすのは、滝から下った水が流れ落ちた先の川。
上を見上げると、先生がゆっくりと下へと降りてきているところだった。私が飛び降りなければ、上がつかえてしまう。仕方がない、1、2、3... (ジャンプ!)
水は想像を超える冷たさだった。普段は水泳好きを吹聴する私も、体が思う様に動かない。
溺れそうな私の姿を察知したガイドさんは、瞬時に飛び降りて私をひっぱりながら逆流の中必死で泳ぎ、向こう岸へと連れて行ってくれた。
その後、アヤコ先生も下って、同様に川へと飛び込んだ。さすがはヨガの先生、苦しそうにしながらも、自力でこちら側までいらしたのだからさすがである。
※ちなみに、一緒に参加していたベトナム人男性(35歳)は余裕の表情で岸まで泳ぎきり、そのあとも自ら川に飛び込み泳いでいた。(何者…)
アクティビティ自体はハードだったが、澄んだ空気と達成感で終わったあとはかなり清々しい気分になれた(私の場合、ガイドさんに助けていただいたが…)
ちなみにガイドさんは2人ともプロフェッショナルなので、滝行が初心者という方でも大丈夫(私も、今回が初だった)。体力に自信がありエキサイティングな体験を求めている方に、ぜひおすすめしたい。
(私たちが申し込んだツアーは、こちら↓)
滝行の後は、ガイドさんおすすめの「Herbal Bath(ハーブのお風呂)」に連れて行っていただいた。滝行で冷えた体がじわじわと温まり、まさに至福のひと時(料金は80,000VND)。
その後は、ガイドさん、そしてその日滝行に参加したベトナム人2人と一緒に火鍋ディナー。ガイドさんは顔が広く、次々と彼の友人がジョインし、気が付けば大所帯に。
(※ちなみに今回担当してくれたガイドさんも、一緒に参加したベトナム人2人組も英語が堪能で、問題なくコミュニケーションが取れた。ベトナム語が出来なくても気軽に参加できるのが嬉しいポイント)
次回は、サパで訪れた少数民族の村について書きたいと思う。それではこの辺で。Chao!