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柳津町地域おこし協力隊        6月活動報告:美代 兼孝

6月の活動報告です!

6月は役場として出動、捕獲した鳥獣は

クマ:3頭
イノシシ:1頭

の計4頭でした。


くくり罠にて捕獲したオスのイノシシ。この大きさだと秋には100キロになるとか。

・ツキノワグマ


ニュースでもよく報道されていますが、今年もクマの目撃情報が大変多いです。
毎日のように出動要請があり、役場のほうで用意している罠を使い切るほどとなっています。

隣の美里町さんの関係者の話では、山の奥に入ると逆にクマの痕跡が少なくなっているとの話も。

人間のため、クマのためにも環境省の掲げる「ゾーニング」を徹底していきたいところです。


ゾーニングのイメージ。出展元:https://www.yomiuri.co.jp/national/20231115-OYT1T50298/2/

・イノシシ


イノシシに関しては被害は相変わらず多いですが、指定管理が始まったこともあり、罠の貸し出し等は行っていますが、捕獲作業に関してはあまり手出しをしないような方針となっています。

「指定管理」という言葉に馴染みのない方にざっくり説明をすると

「この鳥獣を狩ったら報奨金を差し上げますよ。」

という制度です。

ちなみに、柳津町では国からもらえる報奨金とは別にイノシシ1頭につき「23,000円」の報奨金を出しています!

国からの報奨金も23,000円ですので、それも併せると.…。
イノシシ1頭を獲る毎に「46,000円」の報奨金がもらえるわけですね!

ちなみに、ウリボウでも同じ報奨金額、親子でとれば「92,000円」。
子供が4頭もいればそれだけで46,000×5=230,000円(!)

皆さんも、イノシシ狩りで一獲千金を狙ってみませんか(笑)

・シカ


シカに関しては今のところ被害報告等は受けていないので積極的な捕獲活動等はしていない状況です。
地域の方が何頭か獲っているのは確認していますが、その数もそこまで多くないです。
全国的にはシカの食害が酷くなっているらしいので油断はできませんが..…。

・カモシカ


カモシカに関しては、たまに現れて農家さんの庭を荒らしていくという報告を受けています。
しかし、天然記念物というのもあり被害が大きくなければ基本的には対処できないものとなっています。

個人的にはボーっと虚空を見つめている姿がとても好きなので、あまり悪さをしないようにお願いしたいですね(笑)


・罠解説のコーナー


今回から、実際に使っている罠について説明していくコーナーをやろうと思います!
といっても、全3回くらいで終わってしまいそうですが..…

今回解説する罠は「箱わな」です!


今回のサムネの拡大版です。

鳥獣を獲る罠といえばこれを思い浮かべる方も多いと思います。


横から撮ったもの。上はクマ脱出口。


ここが引かれることでつっかえが外れて扉が落ちる。


餌を食べに来た動物が接触することによりワイヤーロープが引っ張られることで上の罠の抑えが動き、扉が落ちる。

今回設置したものはちょっと変則的な形にはなるのですが、分類上は
「チンチロ式箱わな」
になると思います。

作りとしてはとてもシンプルで、

イノシシが餌を食べに入ってくる
      ↓
張ってあるロープに触れる
      ↓
扉のストッパーが外れて落ちる
      ↓
     捕獲!

という流れになっています。


とてもシンプルがゆえに誘い込むために色々な工夫が必要になります。
入口に餌を撒いて餌場と認識させたり、その餌も何を好んで食べているかの事前調査をしておく必要があります。
また、かなりの重量があるので一度設置したらなかなか動かしづらいという欠点もあり、下手なところに置くわけにもいきません。




しかし、うまく仕掛けることができれば複数頭を一気に捕まえることも可能な夢のある罠です!
しっかりと対象の食性を把握し、長く置ける&しっかり管理できる場所に設置しましょう!