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柳津町地域おこし協力隊9月活動報告:美代 兼孝

9月の活動報告になります!

9月に役場として出動して捕獲した鳥獣は

イノシシ:4頭
シカ:1頭
クマ:1頭

でした!

イノシシ

相変わらず数多く出現しており、最近は集落の中にも群れで出没するとの報告も受けています。
集落の周りはメッシュ柵と電気柵でほとんど囲んであるため、侵入ルートを探るところから実施しないと対策できない状態になっています。
集落に近すぎると猟銃での止め刺しも行えないため、色々と頭を悩ませる問題となっています。

集落内に出没したイノシシ一家




ニホンジカ

シカにとって秋は恋の季節です

恋の季節が始まったということもあり、最近は目撃例が増えています。
当町で捕獲されたものはメスが多いですが、パトロール中に立派な角の牡鹿を目撃することもあるので要警戒対象です。

県の担当者の話では三島町~柳津~猪苗代湖方面への移動ルートがあるとの話もあるので、どこかで食い止める必要もありそうですね。

ツキノワグマ


ツキノワグマに関しては、秋に入るころからほとんど目撃情報が無くなりました。
今回捕獲した1頭も若い個体で偶然降りてきたという感じであり、ほとんどのクマは山に登っているようです。

こうなった要因としては、会津地域においてドングリ、クリ等が山で豊作になっていることが挙げられます。
わざわざ里まで下りてこなくても山で生活できるためですね。
とはいえ、若い個体などは先輩熊に追われて里に下りてくることもあるので、油断はできません。

また、来年以降ドングリの豊作が続くとも限らないため引き続き動向を注視することが必要ですね。


クマによる事故について


山に入るとばったり遭遇する可能性があります。

報道もあったためご存知の方も多いとは思いますが、先月末~今月の初めにかけてすぐ隣の昭和村さんにおいてクマによる痛ましい事故が発生しました。

事故の原因

事故にあった方はキノコ採りで山に入ったとのことで、その際に運悪くクマと遭遇してしまったと考えられています。
ビックリしたクマから攻撃を受け、その際に咄嗟に反撃してしまったことから、逆上したクマによって執拗に攻撃を加えられたとのことです。

事故の対策

まずは自分のいることを知らせることが必要です。熊鈴やラジオを携行することが望ましいですが、もし持っていない場合は、福島大学の方曰く
「定期的に柏手を打つ」と良いようです。
また、会津の振興局では熊鈴の貸し出しも行っているのでぜひ利用してください。

出会ってしまった場合の対処

決して戦おうとしないでください。
逆上して更に危害を加えられる可能性が高いです。
クマは顔を狙って攻撃をしてくるので、致命傷を防ぐためにうずくまるのが効果的と言われています。

また、できればクマスプレー等を持ち歩くようにした方が安心です。

風向き等の影響もあるが、高確率で追い払えます。

一番の対処は山に入らないことにはなりますが、山の幸が美味しい季節です。

もしキノコ採り等で入る場合は十分に身を守る準備をしてから入山しましょう。