NO12 資金調達アドバイザーのつぶやき!!銀行はどこをみているか?

資金調達アドバイザーのヤナイです。

銀行はあなたの会社のどこを見ているかご存知でしょうか?

私が公庫に勤務するときに言われたことは

(1) 決算書は損益計算書ではなく貸借対照表から見ろ。そして、利益剰余金を業歴で割ってみろ。その会社の過去が分かると。

例えば、業歴20年の会社で剰余金が300百万円だったとします。

    300百万円 ÷ 20年 = 15百万円

この会社の年平均剰余金は15百万円。

①ここ数年の当期利益が15百万円以下、例えば5百万円ならば最近儲かっていない会社といえます。

②社長がうちは毎年15百万円以上 たとえば30百万円の当期利益があるといっていれば、配当等の社外流出がある。自己資本の蓄積がなかなか進まない

(2)トイレを見ろ

公庫の時に会社訪問をすると立派な応接間に通されることが数多くありました。事前に借入申し込みの件で訪問するので、受付の対応も社員も笑顔で迎えてくれます。中には予行演習をしているところもあったようです。

しかし、トイレを借りると汚かったり、掃除が雑であったりと驚くことがありました。応接間はよそゆきの顔、トイレは普段の顔、すなわち会社を映し出す鏡です。従業員のしつけ、生活態度などを教えてくれます。

(3)倉庫や工場の廃棄物置き場を見ろ

倉庫を見ると、ほこりをかぶったままの商品があることもあります。また、原材料のケースでは倉庫の新しい材料が前におかれ奥古い材料が奥におかれザビが来ていることもあります。

廃棄物置き場をよく見ると、ドラム缶に無造作にいれられた不良品山があることも。ある先輩は、工場は投入から見るのではなく、後工程から見ると不良在庫、不良率の多い会社かどうかが分かると教えられました。

(4)ポケットに手を入れるな

工場では安全管理の観点でポケットに手を入れるなと言われています。しかし、ルールが徹底されないと寒い時についついポケットに手を入れる人も。

ポケットに手を入れていることは安全管理がしっかりされていない会社。まして社長がポケットに入れている会社は。

実際、社長がポケットに手を入れ、作業着のボタンをはずしていた会社は爆発事故を起こしてしまいました。どこかに気のゆるみ、このぐらいならという気持ちがあったのでしょう。

決算書の数字が良くないのは会社を訪問するとなるほどと思うことが多々あります。特に製造業以外の方はもう一度見直しをしてください。

****まとめ****

頭隠して尻隠さず 現場は嘘をつきません。

一方、社長が変われば会社は変わります。はじめの一歩は実は以外に簡単にできるところにヒントがあります。

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・・・・・・・・・・失敗しないで成長する」・・・・・・・・・・・・

公庫勤務26年で1500社以上の融資と12年で中小企業4社計100億円以上の資金調達を行う中での成功や失敗のなかから、財務・労務・営業戦略をお伝えします。

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