NO10 資金調達アドバイザーのつぶやき!!無借金の罠1?
資金調達アドバイザーの矢内直人です。
うちは無借金経営だからとか無借金経営になりたいという方は多いですね。特に東海地区に多いかもしれません。
しかし、本当に無借金経営は大丈夫なのでしょうか?
実は、銀行から見れば無借金の会社が運転資金を借りに来たときは危ないと言われています。預金があっても、預金を解約されたらといわれることもあります。
それはなぜか?
利益が悪化し危ない会社と判断するから!!
実際、今回のコロナで無借金だったところが、公庫でも銀行でも苦労しています。特に個人で赤字のところ。
反対に、リスケをしているところは、通常は借りることができないのに融資対応をしてもらっています。
なぜこんな違いが出てくるのでしょうか?
答えは情報がないからです。リスケしているところは悪いなりにも決算内容や資産内容、返済力等の情報があります。
これは信用調査会社でも同じです。昔、帝国データの方に無借金の会社の企業スコアが悪い理由を聞いたことがあります。
「無借金会社で、データを開示してもらえない会社は点数低いですよ。万一、倒産したら我々に傷がつきますから」
なるほどと思いました。
銀行は『晴れた日に傘を貸すが、雨の日には傘を貸さない』といわれます。
しかしこれは、銀行に限らずどの企業にも言えること。悪いうわさが出たところには売らないですよね。
昔と違い今は低金利の時代です。10百万円を2%で借りても年間支払金利は20万円、月にしたら16千円程度です。3人家族での携帯代より安いのでは?
要は、業績が良くてお金の要らない時に借りておく、銀行との取引を作っておくことは重要です。
借りたお金をそのまま預金にして置いたら実質無借金です。
銀行は返済した実績を見ています。
大切なことは銀行に返済という貯蓄をすることです!!
***まとめ***
企業経営にとっていつでも引き出せる預金や当座貸越などの借入枠を持っていることが需要です。あのトヨタでも銀行借入はあります。
今は低金利の時代です。会社内容が良ければ1%以下での借り入れも可能です。
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・・・・・・・・・・失敗しないで成長する」・・・・・・・・・・・・
公庫勤務26年で1500社以上の融資と12年で中小企業4社計100億円以上の資金調達を行う中での成功や失敗のなかから、財務・労務・営業戦略をお伝えします。
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