NO14 資金調達アドバイザーのつぶやき!!日本の技術は守られるか???
資金調達アドバイザーのヤナイナオトです。
今日の日経の夕刊を見ていると
「日産に政府保証1300億円」返済滞れば8割国負担も
という記事を発見。
政策投資銀行が危機対応融資1800億円に対し、返済が滞れば日本政策金融公庫から融資額の最大8割の補償金を受け取れる損害担保契約を結んでいるとのこと。
コロナ関連で政投銀は大手や中堅企業に対し危機対応融資1兆8千億円を行っている。そのなかで、政府保証を付けたのは日産の1件のみ。政投銀が過去に政府の保証付きの融資を行ったのは、日本航空にだけである。2010年には日航が経営破綻し、翌年には470億円の国民負担が生じた。
我が家は日産派に
我が家の愛車はリーフとノートに。地元のディーラーとはかれこれ15年の取引。今では担当者も3人目。長い取引のきっかけとなった最初の担当者は頼りないと思っていたのが実は勉強家で家内のお気に入りに。家庭の事情でやめてしまったが、今でも、○○さんが良かったという素晴らしい営業担当でした。
その彼女の最初の一言がいつも
「すいません~ヤナイさん・・・・」
といつもすいませんから始まります。これが最初は頼りないと思った原因、でも最強の武器でした。
「え!!〇〇さん。なんか謝ってもらうことあった?」
「はい、今度出た電気自動車に乗ってみませんか?ご主人と一緒にどうですか」
何故か、〇〇さんのペースに乗ってリーフを買い替えることに
その後も、名古屋に出かける時にリーフの充電先を調べてくれたり、頼んだことはきっちりやってくれました。
そして、いつの間にか我が家は日産のファンに。娘と息子の車も日産。娘の旦那も旦那の家族もみんな日産車に乗っています。
技術の日産?
日産のノートはトランクスペースが大きいのが選択の決め手。自転車が乗せられるのはノートだけ。ヴィツもフィットも買い替えの選択肢には上がってきませんでした。
リーフは走行距離が出ないのが難点でしたが、充電に立ち寄ると日産の店舗ではコーヒーとお菓子を出してくれます。時には仕事の打ち合わせの準備にも利用してます。最初乗った時には、雨の音が大きく聞こえビックリするほど走りは静かで社内の仕上げは他社に比べるとかなりの差、これも技術の日産故か?
でもリーフに乗っていて残念に思うことは、充電値が消耗しだんだん走行可能距離が少なくなっていくこと。
10万キロを超えたころには四日市との往復もできないぐらいに。さすがに走行可能距離60キロではと思い充電池の乗換を。再生バッテリーにするか新品にするかを考えているうちに充電池が値上がり。
なぜ日産だけ?
政投銀の融資に政府が保証する意図はどこにあるのでしょうか?半沢直樹のような方が銀行から送り込まれるのでしょうか?日航のように経営破綻してしまうのでしょうか?1万社以上ある下請け先の連鎖倒産を防ぐためといわれますが?カルロスゴーンとの関係は?
懸念される技術の流出
自動車を作るには2万~3万の部品がいると言われています。コロナで車の売上がダウンすれば、部品を作っている会社は立ちいかなくなります。
経営破綻すると技術の日産から技術者が流出するのではないか?中小企業の中には、倒産の憂き目を見るところも出てきます。
人材も会社も中国企業に買われて行ったら、自動車分野も一気に中国に抜かれてしますのでは心配です。
優れた中小企業の技術
ITの活用という点では残念ながら中国、韓国に抜かれてしまっています。しかし、かつて公庫の調査部で空洞化調査を行った時に知った、メッキや焼き入れといった技術がまだまだ日本のものづくりを支えています。
たとえば、圧延ロールや金型に硬貨クロームメッキをすることにより、均一で表面がきれいな圧延製品や車のボディーが出来上がります。
もしもそんな企業が中国などの海外企業にM&Aされてしまったら日本のものづくりはどうなるのでしょうか?
求められる中小企業への資本注入
コロナによる経済活動の復活が遅れれば遅れるほど、日本のものづくりを支える中小企業へのダメージは大きく倒産や廃業が増えるかもしれません。
そんな中小企業を守るためにも、資本制ローンの拡充のみならず出資の拡充、国有化が求められます。
****まとめ****
日産への政府保証を通じて見えてきたものは、日本のものづくり技術が海外へ流出したり、後継者がいないため廃業に追い込まれ国際競争力がなくなっていくこと。
公庫へ借入のケツを持っていくことは公庫の財務体質の毀損につながるのではないだろうか?行く先は、公庫と商工中金の合併なのか??
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ ・・・・・・・・・・「失敗しないで成長す」・・・・・・・・・・・・・ 公庫勤務26年で1500社以上の融資と12年で中小企業4社計100億円以上の資金調達を行う中での成功や失敗のなかから、財務・労務・営業戦略をお伝えします。 \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\ #中小企業 #コロナ #公庫 #資金調達 #金利 #ものづくり #日産 #日本政策投資銀行 #後継者 #政府保証