【9分・2人・声劇台本】男も女も下心
男1:女1
【演じる上で注意点】
心の声は、小声で読む等、セリフの中で違いを出してください。
太文字 心の中のセリフ
注釈:以下は、読まないでください。
() 描写(読まないでください)
[] セリフ読み方
A 男性の名前を入れて読んでください
B 女性の名前を入れて読んでください
N ナレーター
【あらすじ】
合コンで意気投合して、デートする社会人2人。居酒屋の会話は普通に聞こえるが、実は女性の心の中は…?
【台本】
女「さぁ、今日は合コンで会った人とご飯!顔はタイプだったから、いい人だといいなぁ」
男「こんにちは。お嬢さん?」
女「すいません。私、人待ってるので」
男「いやいや!すいません、Aです。」
女「あ!…すいません。」
男「大丈夫ですよ…僕も変な挨拶して、すいません」
女「えーっと…そしたら、お店向かいましょうか」
男「はい…お店は、地鶏が有名なお店予約してあるので、こちらです」
女「そっちホテル街だけど!?…あ、あの、多分反対だと思うんですけど」
男「あれ…あ、ほんとだ。グーグルマップ使っていきますか」
女「そうですね。…いや、携帯今手に持ってるじゃん!」
男「すいません…そしたら、ナビお願いできますか?」
女「はい、こちらです…おいおい、ホテル誘ってるつもりか?」
男「僕、昔から方向音痴なんですよね…あははは[乾いた笑い]」
女「そうなんですね。私も最近は携帯無いとどこにも行けないくて。
あはははは。
(少し沈黙)もう店って…えっ、
おしゃれして来たのに、焼き鳥かよ!」
(少し沈黙)
男N「2人は店に到着した」
男「何飲みます?」
女「そしたら、日本酒熱燗でお願いします
もうだめだ、飲もう」
男「わかりました。僕は、ビールにしようかな」
女「お酒好きって、おっしゃってましたよね?」
男「そうですね。結構飲みますよ」
女「なら、ビールじゃないって!…ですよね。合コンの時も、確か…」
男「あ、それはあんまり思い出さないでいただけると…僕もだいぶ酔ってたので」
女「やっぱり、あのクールさは酔ってるときだけか…
ですよね。それより、なんで合コン参加してたんですか?」
男「僕は、数合わせで、独身だからって友達に呼ばれました。Bさんは?」
女「私も同じ理由です。」
男「そうだったんですね。独身長いんですか?」
女「こういう時の答えいつも悩むよな…実は半年くらい前に彼氏と別れました。それで、友達に落ち込んでるところを…って感じです…
彼氏できたことないけど」
男「なんで別れたんですか?」
女「同棲してたんですけど、私が冷めたっていう感じです。
今は、実家です」
男「元カレさんって、初めて実家出るとかですか?」
女「そうです。よくわかりましたね」
男「だいたいの男はそういうものですよ」
女「Aさんは、一人暮らしですか?」
男「はい。大学生の頃からなので、もう6年目ですかね」
女「え!すごいですね。18歳の頃からですよね」
男「秋田から上京してきたので」
女「そういえば、あまり昔の話聞いたことないですね」
男「確かに、こないだはゲームとかして盛り上がってましたもんね」
女「私の地元は、鳥取で、よくスタバが無いってことで有名なところです」
男「僕のところは、きりたんぽです。」
女「鍋はいいですね」
男「なんの鍋が好きですか?」
女「みぞれ鍋ですね。Aさんは?」
男「僕はすき焼きですね」
女「あ、それもいいですね!…いや、すき焼きは鍋じゃない!!」
男「いつから東京に?」
女「就職のタイミングでこっちに来ました。」
男「お仕事は何されてるんですか?」
女「美容系の営業です」
男「僕、美容興味ありますよ!」
女「お!意外と美容系男子はいいっ!…スキンケアとかですか?」
男「はい!乳液とか化粧水を、起きてすぐに使ってます」
女「洗顔とかシャワーの後ですか?」
男「いや、起きてすぐに歯を磨くタイミングですね」
女「そうなんですね…いや、タイミングおかしいだろ」
男「あれ?僕、間違ってました?」
女「んー、間違っているというよりは、シャワーの後が推奨されてますね」
男「あ、そうなんですね!これは、明日から変えないとですね」
女「だめだコイツ…というか、話過ぎて、何も頼んでないですね」
男「そうですね。なに、食べますか?」
女「確かに!んーっと、何が有名なんですか?」
男「焼き鳥屋なので、塩キャベツとかつまみで頼みますかね」
女「なら、それをお願いします。お腹空いてますか?」
男「会社で少し食べてきたので、そこまでですね」
女「そしたら、私少しだけ串モノ頼みますね…なんでデートの日に飯食ってきてんだよっ!」
男「僕も、同じのお願いします」
女「わかりました。
すいませーん!…あ、はい、注文を…
えっと、もも、ボン尻、皮、ハツ、砂肝、つくねを全部塩で4本ずつお願いします」
男「めっちゃ頼みますね…」
女「あ、すいません…[嫌味っぽく] うるせ」
男「いやいや、食べる事はいいことです!」
女「それでなんでしたっけ?」
男「なんの話だったか、忘れちゃいましたね」
女「そうですね、休日とかはなにされてます?」
男「最近は、ゴルフにいったり、服を買いに行ったりですかね」
女「どんな服買うんですか?」
男「ストリート系ってやつです」
女「え!私も、ストリート系好きなんですよ!…おっと、意外とおしゃれなのか?」
男「どこで買いますか?」
女「渋谷とか、裏原とかです!」
男「僕は隠れてる店とか行くので、そこらへんは行きませんね」
女「え!なら、今度のお休みに一緒に行きたいです!…しまった口が滑った」
男「もちろん!Bさんは、どんな事してるんですか?」
女「休日ですか?」
男「はい」
女「かわい子ぶっておくか…家で料理作ってたり、本読んだり、カフェ巡りとか?」
男「すごいですね!どんな料理作るんですか?」
女「んー、最近はロールキャベツとか、肉じゃがです…嘘、作ったこと無いけど」
男「僕、ロールキャベツ好きなんですよ!いいお店があって、今度
行きましょうよ」
女「本当ですか!楽しみです…
(店員が料理を運んできた)
料理来ましたね。…ここにおいてください…とりあえず食って帰るか」
男「食べましょうかね」
(長い沈黙)
男「そろそろ、お会計しましょうか」
女「そうですね、いくらですか?」
男「いや、ここは僕が払いますよ」
女「ご馳走様です」
男「そしたら、僕払ってきますね」
女「トイレ行ってから、入口向かいますね…
あーようやく帰れる…疲れたわ」
(沈黙)
女「ご馳走様です」
男「大丈夫ですよ。そしたら、タクシーで帰ります。一緒に乗っていきませんか?」
女「え、いやいやいや、申し訳ないので大丈夫ですよ」
男「いやいや、気にしないでください」
女「なんか理由ないかな…えーっと…そうそう、親が最寄りで待ってるので!」
男「あ、それならしょうがないですね」
女「はい、それじゃ、私駅の方向かうので」
男「また、連絡しますね、休日の件」
女「なんでしたっけ?」
男「あれ?」