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2-4 Pygameの導入

同人誌について

 この連載は、同人誌『PythonとPygameで作る レトロ風RPG 全コード』を一部抜粋して編集したものです。

 同人誌本編には、ゲーム本体のソースコードや、各種のサンプルコード、Windowsで実行できるEXEファイルが付属しています。PDFで288ページの本になります。ぜひ、こちらもご購入ください(2024-03-10:ver1.0.3 に更新)。


Pygameとは

 『Pygame』は、『Python』でクロスプラットフォームのゲームを開発できるモジュール群です。『Pygame』は無料で、LGPLライセンスに基づいてリリースされています。そのため、フリーゲームや商用ゲームを自由に開発できます。

pygame
https://www.pygame.org/

 ドキュメントは「Docs」のページで閲覧できます。

pygame documentation
https://www.pygame.org/docs/

 『Pygame』には、ゲームで使用する多くのモジュールが入っています。それらは大きく分けて「Most useful stuff」「Advanced stuff」「Other」の3つになります。「Most useful stuff」が基本的な内容で、この種類に分類されているモジュールは、ほぼ全てを使います。

Most useful stuff
Color、display、draw、event、font、image、key、locals、mixer、mouse、Rect、Surface、time、music、pygame

 また「Advanced stuff」からはいくつかのモジュールを使います。今回のゲームで使うものを抜粋して掲載します。

Advanced stuff
sprite、transform

Pygameの導入

 『Pygame』をグローバル環境に導入する際は`pip install pygame`コマンドを使います。今回は、仮想環境に導入して使いたいので、CLI環境でプロジェクトのディレクトリに移動して、次のコマンドを実行します。

.venv\Scripts\activate
pip install pygame
deactivate

 仮想環境に入り、『Pygame』をインストールして、仮想環境から出ています。

 完了には30~40秒ほどかかります。インストール後「.venv」ディレクトリのサイズは39.0MBです。先ほどの14.1MBから、24.9MBほど増えています。

 仮想環境内に正しくインストールできたか確認しましょう。次のコマンドを実行します。

.venv\Scripts\activate
pip list
deactivate

 表示されるパッケージ一覧に「pygame」が含まれていれば正しくインストールできています。

Pygameの動作確認

 プロジェクト内に「main.py」を作ります。そして『Pygame』の「Quick start」のプログラムを書きます。ここでは、さらに要素を削った最小セットを掲載しておきます。

import pygame

pygame.init()
screen = pygame.display.set_mode((320, 240))
running = True

while running:
    for event in pygame.event.get():
        if event.type == pygame.QUIT: running = False
    screen.fill("purple")
    pygame.display.flip()
pygame.quit()

 このプログラムを、仮想環境の『Pygame』を利用して実行します。

.venv\Scripts\activate
python main.py

 上手くウィンドウが表示されれば、環境が正しく構築できています。

 確認が終わったら、ウィンドウを閉じて、仮想環境から出ます。

deactivate

同人誌について

 この連載は、同人誌『PythonとPygameで作る レトロ風RPG 全コード』を一部抜粋して編集したものです。

 同人誌本編には、ゲーム本体のソースコードや、各種のサンプルコード、Windowsで実行できるEXEファイルが付属しています。PDFで288ページの本になります。ぜひ、こちらもご購入ください(2024-03-10:ver1.0.3 に更新)。

 このnoteの記事と、Webページに一部抜粋版を掲載しています。

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