ある観る将の記録〜第2回女流Abemaトーナメント〜

こんにちは、やなはらです。
別に書かなくてもいいんだけど、自分の推しを推すきっかけってそもそもなんだっけ?って言うのをある程度整理したくなる人種です(そんな奴いないって?)
今回は女流Abemaトーナメントから伊藤女流名人を推すことになったお話。

大盛り上がりで終了した第4回Abemaトーナメント、興奮冷めやらぬ私はそのまま女流Abemaトーナメントを視聴することにした。
正直女流の先生については勉強不足で里見香奈女流、西山女流、あとよく聞き手で拝見する先生方しか存じ上げておらず、いい機会だなと思ったのも大きい。
ドラフトでのチーム編成をふむふむと見て、チームリーダーの名前をぽちぽち検索。
その際伊藤沙恵女流のWikipedia記事を読み、タイトル奪取になかなか手が届かず苦労されているのか…となんとなく気になる存在だった。
その後チーム動画や聞き手のお姿を拝見してほわほわしててかわいらしいなぁと微笑ましく見ていた。
そこでである。
Wikipediaの記事を思い返しふと思ったのだ。

このほわほわかわいいお姉さんが奨励会の荒波に揉まれていたの……?
その時点でちょっと予感はあった。

そしていざ女流Abemaトーナメント開幕。
チーム伊藤リードの状況で伊藤女流と里見香奈女流との対局が決まりその直後の作戦会議室での一言、

「勝てるとみられているわけですね?」

ほわほわのあの声でなく、一段低めの鋭い声色で発せられたその一言にゾクっとした。
あぁこの人は勝負の世界に生きる人なのだとそれだけで実感させられた。
そこからはもう夢中で応援した。
ギャップ萌えと表現すると少し軽い表現になってしまって恐縮だが。まさにそれである。

同時にそんな闘志を秘めた人がタイトルに手がわずかに届かないというのはどんなに苦しいだろうと、勝手だが胸の内を想像してしまった。
女流Abemaトーナメントとほぼ同時期に開催されていた女流名人リーグで挑戦権を獲得された際のインタビューには心を揺さぶられた。
いかなる状況でも涙を人前で流すことを是としない考えもあるようだが、私は気持ちが溢れて流れる涙は人の心を動かすと思う。伊藤女流の涙はまさにそれであった。
この方に是が非でもタイトルをとってほしい。
応援しかできない自分だがなんとか思いを届けたいとお葉書をお送りした。
するとなんと年賀状という形でお返事をいただいたのである。私の葉書へのお礼と挑戦への決意を直筆で。
お忙しい中お手間を取らせたことに恐縮はしたが、正直嬉しかった。もうMAX応援モード。
結果この期で伊藤女流は女流名人を奪取された。
一番印象に残ったのは第2局。
ここでタイに戻るか、さらにリードを奪うかの一局。
終盤里見女流の玉が中段まで出て詰ますことができるのかハラハラしながら連盟アプリのボタンをひたすら連打していた。
伊藤女流の指し手は冴え渡っており、ほとんどAIの推奨手通り指して勝ち切ったのが強く印象に残った。
女流名人戦開幕前のインタビューで「二強時代を終わらせたい」と語った伊藤女流名人。
女流タイトルは今4名保持者がおりひとつ目標は達成されたと思うが、きっともっと上を目指されるであろう伊藤女流名人をこれからも応援してまいります٩( 'ω' )و

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