見出し画像

観る将日記〜2022.10.10天下分け目の関ヶ原東西人間将棋〜

こんにちは、やなはらです。
運良く参加できた人間将棋イベントレポです!
取り柄は速筆のみです。あと今回若干前置き長いです、適宜読み飛ばしていただければ…

人間将棋。
将棋ファンなら誰もが気になるイベントなのではないだろうか。棋士の先生方が甲冑を着用し、戸惑いながら、もしくは滑らかに武者言葉で指手を読み上げ、同じく甲冑を着用した一般参加者・駒武者が大きな大きな盤を移動し対局を繰り広げるお祭り感たっぷりの貴重なイベント。観る将歴激浅の私の知る限りでは山形県天童市、岐阜県関ヶ原町、兵庫県姫路市の3ヶ所で開催されると聞いている(その他情報ございましたらぜひぜひください)。
甲冑や開催会場、人員の確保などなどいつでもどこでも気軽にできる規模のイベントではないのは明らか。生息地域から日帰り圏内である関ヶ原人間将棋が開催されたらぜひ参加してみたいと思っていた。
そんな今夏、関ヶ原人間将棋開催の告知が。
対局棋士、女流棋士の名を見ると何と伊藤女流名人の文字が。

「……駒武者になってさえさまの手駒(物理)になるんだ……」

当時の第一感である。マジでやばいやつ…(ドン引き)
冷静さを欠いたまま申込の時間が到来。結果申込の選択肢を狭め駒武者の申込しかしなかった。最早手駒になることしか考えていなかったのである。マジでやばいやつ…(戒めのために何度でも書くよ)

結果、駒武者落選\(^o^)/

上記の通り駒武者に落ちたときの保険なんて微塵も考えていなかった。当然一般観覧席の予約も満席になっていた…。
藁にもすがる思いでキャンセル待ちを選んだ。
すると幸運にも空き枠の連絡があり、何とか午前の女流棋士対局の席は確保できた。
午後の棋士対局は空き枠の連絡が届いて予約にチャレンジするもスピード負けで最後まで予約できなかったので本当に幸運である。

そして人間将棋当日。
天候は不安定ながらもなんとか屋外開催が叶い、無事最前列座席を確保した。朝5時半起きの甲斐があるというものである。
背後の関係者席に将棋連盟理事(私が視認したのは会長、森下先生、井上先生)の面々が着席されひょえーーーーとなりながら対局開始の時刻に。
まずは糸谷先生と太地先生、岩佐先生が登場しご挨拶。最前列太地先生の破壊力の高さ、糸谷先生のかわいさ、岩佐先生の初々しさすべてに笑みが溢れてしまう。
その後対局者である伊藤女流名人、室田先生のご登場。私は両先生の武将姿のあまりの麗しさに言葉を失った。浮かぶ感想はただ一つ。

かっわいぃぃぃぃぃ🥰🥰🥰🥰🥰


ギャッ(汚れの浄化する音)


極力noteに記事を書くときは「絵文字の力に頼らない」ということを小さな目標にしているのだが、むりだ、この感情を言語化する能力は私にはまだない。
その後対局者が意気込みを語るのだが、直に拝聴する伊藤女流名人まさに鈴を転がすような声であまりに美しくて…ありがとう……関ヶ原……。浄化した……。
もちろん室田先生も素敵だった、ちなみに三週連続室田先生にお会いしている(私がイベントに参加しまくってるだけ)。先生がいるとイベントがとても華やかで楽しくなります。ご尽力いつもありがとうございます。
すでに終局間近の感想だが、まだイベントは始まったばかりである。いざ対局開始。
前述の通り対局者は武者言葉で指し手を読み上げる。ただ伊藤女流名人、あまりにもお声がかわいいので「出陣じゃー」などの勇ましい台詞とのギャップがすごい。可愛すぎる。
話しながらすべての駒を動かすことをお互い一生懸命考えられていて真摯な姿がまたさらに魅力的だった。時に談合?っぽい一面もあったがそれもまた一興。言葉の掛け合いもどれも楽しかった。特に印象的で面白かった一幕が意を決したかのように「室田殿にお伝えすることが…」と唐突に切り出す伊藤女流名人。何事かと思い息を呑んで見守っていると室田先生のご結婚について祝いの言葉を述べられ、その言葉を受けた室田先生が動揺しながら感謝の言葉を返されていた。なぜいま…?かわいい…(推し全肯定)
そして現地観戦して初めて気がついたのだが、人間将棋用の駒はキャスター付きで動かしやすく、手前側にわずかに傾斜がついている。観客から駒が見やすいよう配慮されているのだろう。解説の野月先生が駒についても説明されていて、地元の今須杉を使った立派な駒にも見惚れていた。

駒と黒子の方々

前半は野月先生と太地先生のダブル解説、後半は野月先生と糸谷先生のダブル解説と豪華でどちらのコンビも明快な解説、対局者との掛け合いもありなんとも手厚い。
後半からは岩佐先生の秒読みも始まり、可愛すぎて室田先生がギリギリまで聞いちゃう一幕もあってほっこり。
終盤は室田先生の持ち駒が増えすぎて駒武者の置き場(居場所?)にわたわたしていた。対局結果は伊藤女流名人の勝ち。勝鬨を伊藤女流名人があげるのだが、やはりふんわりした可愛らしいお声の勝鬨なので勝利の高揚感の演出というよりは癒し効果抜群だった。浄化した(2回目)。

勝鬨(かわいさしかない)

そしてお昼休憩へ。
今回関ケ原町の大々的なお祭りで将棋以外でもいろんなイベントが開催されており、パンマルシェなるものも同時開催されていたためそちらで昼食を購入。

お腹が空いているときに写真を撮るということを忘れる体質なのでリンクを記載。結構なサイズのふんわりしているコッペパンにこれまた結構な大きさのヤンニョムチキンが挟まれたものとラムレーズンクリームが塗られたものを購入。とってもおいしかったです!!パンでお腹パンパン(これが言いたいだけ)

午後からは棋士対局なのだが前述の通り事前予約は取れず当日券に。当日券は無事ゲット。
当日席は事前予約席と異なり階段状の座席ではなく平場にパイプ椅子が置かれただけなので人間将棋の雰囲気を感じながら大盤解説を楽しむ座席といったところ。
こちらも運良く前列だったので解説者と聞き手がよく見える、つまり伊藤女流名人がとてもよく見えるのでとても良い席だった(語彙力)。

見守る伊藤女流名人


そして対局者が会場に登場。
なぜか笑いに包まれる会場、観客席のどこからともなく聞こえてくる「鬼…」の声、詳しくは野月先生や室田先生や観客の皆様お写真ツイートを見ていただいた方がよいと思う。というか見てほしい、絶対(あえて詳細は語らない、ちなみに私の感想はトトロである)。
そして対局開始。指し手を読み上げる櫓の上では兜を外しており、太地先生の烏帽子姿が凛々しいお顔立ちもあってなんとも様になっている。大河ドラマに出ていてもなんら疑わない。
糸谷先生は残念ながら遠目で雰囲気を感じるのみとなったが貫禄があって似合っていた。かわいい(かわいいと言う言葉の汎用性)。
対局開始後はお二人とも力強い武者言葉で兵法の陣に例えて駒組をされていたり、雰囲気ばっちりだった。
ちなみに引き続き解説を務める野月先生、大盤への登壇時に伊藤女流名人に足元に気をつけて的なジェスチャーをしていたり、するーっと会館移転のクラウドファンディングの宣伝を入れたり気配りの方なのだなぁという印象。
時間が経つにつれ小雨ではあるがうるさい程度に感じるぐらいの雨足になったので解説聞き手の両先生にスタッフの方が傘を差し出していたが丁重にお断りされていたようだった。見えづらくなってしまう大盤に配慮されたのだろうか。頑張る先生方にただただ感謝である。
そして聞き手が室田先生に交代。ここからはなぜか(期待に応えて?笑)室田先生が糸谷先生に口撃を仕掛け始め舌戦では背後から撃たれまくり四面楚歌状態の糸谷先生、まるで史実を見ているかのよう…笑
対局については糸谷先生が厳しい端攻めから寄せ切って勝ちとなったが、端攻めの反対側だった糸谷先生の香車さんが残念ながら不動駒に。香車さんに平謝りの糸谷先生、きっと写真を撮ると言う手筋で平和に解決されたのでしょう…(午前中から野月先生が紹介されていた手筋)。
勝鬨は糸谷先生を筆頭に西軍の勇ましい声が響
き渡り、とても盛り上がった。まさにお祭り。そして皆様が退場されイベント終了。

先生方、駒武者の皆様、運営の皆様、お疲れ様でした、そして本当に楽しい時間をありがとうございました。
願わくば来年は駒武者側に居たいなと思っています(強欲)

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?