0396.電動工具用砥石
わが家の塀に接着してあったアルミ表札が剥がれて取れてしまった。その表札を再接着するために、未経験ながら電動工具で塀の石材タイルを研削して平らにするという作業を開始したのが、昨年12月14日。
作業は、コードレスディスクグラインダとコードレスインパクトドライバという 2つの電動工具を使って進めている。作業をしていくうちに、電動工具だけではなく装着する砥石についても知見を得ることができた。
ディスクグラインダは、砥石の外径が100mmあっても、研削面にはホイルナットがあり、外周にホイルガードも付いているので、研削面全面を使うわけではない。砥石の研削面を対象物表面に対して15度から30度傾けて外周部で研削する。面で削るのではなく外周部の点で削る。なので対象物を正確に平らにするというのはなかなか簡単なことではない。
ディスクグラインダは、砥石が 1分間に数千回転という高速回転をして、対象物を削っていく。しかし、その砥石も同様に摩滅する。砥石の研削面のエッジが削れてしまい、そうなると研削効率が落ちてしまう。1日1時間も使わないのに、2日で1枚のペースで交換する必要があったのには驚いた。
今回、新たにディスクグラインダのディスク研削用砥石 1種類5枚をモノタロウで購入した。そして、インパクトドライバに装着する六角軸砥石も新たに 2種類2個をモノタロウで購入した。
現在、7種類の砥石があり、③⑥⑦の砥石が今回購入した砥石である。
ディスクグラインダ用
①ディスク砥石、切断用(1枚)厚さ2ミリ、砥材GC、粒度36、硬度M.
②ディスク砥石、研削用(2枚)厚さ6ミリ、砥材GC、粒度24、硬度M.
③ディスク砥石、研削用(5枚)厚さ6ミリ、砥材GC、粒度24、硬度P.
④ディスク砥石、研磨用(1枚)厚さ3ミリ、砥材WA、粒度60、硬度Q.
インパクトドライバ用
⑤六角軸砥石、円柱形(1個)外径32ミリ、砥材GC、粒度80.
⑥六角軸砥石、円柱形(1個)外径20ミリ、砥材GC、粒度60.
⑦六角軸砥石、円錐形(1個)外径21ミリ、砥材GC、粒度60.
砥石の粒度と硬度の表記は、次のように決まっている。
粒度…数値が小さいほうが砥粒が粗く、速く削れる.
硬度…アルファベットが Z に近いほうが硬く、摩滅しにくい.
また、ディスク砥石はディスクグラインダに合わせて外径100ミリ、穴径 15ミリ、最大厚さ6ミリ となっている。六角軸砥石の軸径は一様に 6.35ミリ である。
上記の②のディスク砥石研削用が、 2日で1枚のペースで交換する必要があった砥石である。なので、今回は硬度Mの②よりも硬い硬度P の③を、摩滅しにくいだろうと期待して購入した。
⑤の六角軸砥石円柱形が外径が32ミリ とディスク砥石よりもかなり小さい砥石なので、狭いところを研削するために使ったが、時間当たりの削れる量が少ない。これは砥石が小さいからではなく粒度80が大きいせいなので、粒度が 60 と小さい⑥⑦なら時間当たりの削れる量が多いだろうと期待し、かつ外径も20ミリ と小さいので購入した。
①の切断用ディスク砥石は、今回の作業ではたぶんもう使わないだろうと思う。④の研磨用ディスク砥石は、必要であれば⑤⑥⑦とともに最後に仕上げ用として使うかも知れない。
砥石は消耗品なので、摩滅あるいは破損すれば追加購入する。そのためには目的に適う商品を、使いながら見定めていく。アルミ表札を塀に再接着することを目指して始めた今回の作業だが、未経験だからこそなのか、その過程が楽しい。
柳 秀三