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0418.“脳”は寄生生物

在籍しているパソコン教室のコンテンツに、受講生専用のブログがある。受講生それぞれにブログページが用意されていて、俺は 2018年4月4日から開始して 2024年2月13日まで毎日アップロードしていた。今日は、2024年01月30日に投稿した記事全文を、note にコピー&ペーストする。

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3489 寄生生物 “脳”


自分を鏡で見て思った。

首ってなぜほかの部位よりも細いんだろう。

そもそも、なぜ頭は胴体と離れたところにあるんだろう。

頭には、目・耳・鼻・舌・唇という感覚器と、全身を制御する脳が収まっている。

大事なものだから、脳は骨格(頭蓋骨)に護られている。

大事なものだから、内蔵も骨格(あばら骨)と筋肉・脂肪に護られている。

だったら、感覚器はともかく、脳は胴体に収められるのが道理ではないか。

なぜ、頭部はあるのか?

なぜ、首という脆弱な部位を作ってまで、頭部は必要だったのか。



液体の中でうごめく微生物。

液体では浮力が働き、全身に生えた繊毛の忙しない動きだけで移動が可能になる。

やがて、移動する生き物はヒレや尾が発達していき、魚類が誕生する。

当然、感覚器や捕食器(口)は身体の前方に集約され、排泄器は後方に置かれる。

なぜ、脳も前方にあるのか。

感覚器や捕食器と違い、脳が前方にある必要はない。

臓器と一緒に身体のど真ん中にあったほうが安全だ。

やがて、水中に飽きた生物は陸上に上がる。

陸上では浮力が働かないので、支える “肢” が必要となる。

4足歩行となり、感覚器は前方というよりも、周囲を探索しやすい上方になった。

それこそが首のできた理由だろうか。

目・耳・鼻を突きだして情報を取得しやすくするために首という突起物ができた。

でも、やっぱり、その突起物の先端の頭の内部に脳がある理由がわからない。

精巣のように温度が上がると機能が保全されないので、脳は飛び出たのだろうか。

そこで、ハッと思い至った。

脳だけ別の生き物だったんじゃないか。

生き物が、生きて子孫を増やすのに、脳が必要とは思えない。

むしろ、邪魔な存在である。

現代人類の脳のエネルギー消費は、全身の 18% を占める。

酸素消費量でも、脳の占める割合はは大きい。

脳が発達すればするほど、エネルギーと酸素消費は大きくなる。

ならば、なぜ、脳はあるのだろう。

もしかすると、脳だけが “後付け” だったからじゃないか。

そうだ!!

きっと、脳というウイルスが、生き物に寄生したのだ。

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この記事への、他の受講生さんのコメントで、岩明均の「寄生獣」に言及したコメントがあった。「寄生獣」は良くできた物語で、俺も大好きで単行本を全巻持っていて、いまでも読み返すことがある。

「寄生獣」では “謎の生物” が人間の脳に寄生して宿主を操る。俺が思ったのはそうじゃない、脳こそが寄生体なのだ。脳を持たない地球上の原始生物に “脳” が寄生したのだ。思考する “脳” 族が肉体を欲し、他の生物に寄生し、操り始めた。

“脳” に寄生された生物は、圧倒的強さで脳を持たない生物を駆逐し、生存競争に勝ち残った。生物は “脳” 込みで子孫を残すようになり、寄生した種によりそれぞれの発達を遂げてきた。“脳” が寄生した生物は動物のみで、植物とは適合できなかったので植物は脳を持たない。

“脳” がどこからやってきたのか、わからない。

地球上の動物は、“脳” と共生するようになってからも、様々な寄生体ウイルスに感染して変異エラーを起こし、環境に適合して生き残ってきた。

大きくて狙われやすい胴体を避けて “脳” は頭蓋というシェルターに潜み、その外側に感覚器を備え、フレキシブルな首で胴体と繋がる。脳を持つ動物が程度の差こそあれ頭という突出した部分に脳を持つのはそのためだ。

柳 秀三

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