一年ぶりに京都向日町競輪場へ行ってきた
仕事で疲労困憊になっていたので金曜日に有給を取って京都向日町競輪場を訪れた。
本当は1ヶ月前の5月末開催の日に行くつもりだったのだが、直前で無観客開催が決定しこの日までずれ込んだという塩梅である。
一年ぶりの訪問の為行き方を忘れかけており降りる駅を間違えたりとなんのかんので到着したのは昼前になってしまった。
向日町競輪場は1ヶ月前にバンクの改修工事を行いピカピカの状態になっていた。しかし、古い施設は全く手をつけられておらず古い状態のまま残されている。
足繁く通う地元の友人は「ここだけ昭和で止まってる競輪場」と評していた。まさにその通りだと思う。(とは言え他の競輪場も昭和で止まっているような所が多々見受けられる)
この競輪場には他の公営競技施設には必ずあるのに置いていないものがある。ジュースの自販機である。その代わりにコーヒーを淹れてくれる売店のおばちゃんが4人も居る。ホットアイス一律200円、早い時間から頼むとお菓子などをサービスしてくれる。手に取ったのり塩味のポテトチップスは湿気ていて萎びた味をしていたが、それをゆっくりと噛み締めながらコーヒーで流し込む。ご馳走様と声を掛けると「にいちゃん頑張ってね!」と応えてくれる。頑張ってねと応援されるのは会社で壁掛け時計の電池を交換する際に脚立を持ち出す時以来であった。
昼食は焼きそばにするつもりだったのだが、あいにく空いて無かったので定食屋にあるしんこ巻とゲソの唐揚げにした。300円である。
味に関してはとにかく素朴な味わいであってそれ以上の事を言う事は無い。人も居ないし施設はとにかく古い。それでもなぜここに来たかったのかというと、ここの中央スタンドはどの競輪場よりも一番眺めの良いビュースポットだからである。
階段を昇るとバンクを一望することができモニターが無くてもよく分かるのだ。平日の中日という事もあり人は少なかったがヤジの飛び交う声は大きかった。そして地元選手が1着を取ると拍手と応援の声が飛び交う。既にワクチンを打ち終えた方々なのだろう。そんな事を思いながら競輪場を後にした……。
こちらの貼り紙、感染予防とかそういうのとはまったく関係がなく無料給茶機コーナーの前に貼られているものである。どうやら給茶機の水を使ってうがいをしてその場の床に吐き出したり給茶機の受け皿の所に捨てる人が居たらしい……。
京都らしさは入ってすぐに見える「おこしやす」の文字しか無くただただ古い雰囲気を残し続けている向日町競輪場。次回のデイ開催は8/13〜15です(完)