私の仕事は?
昨日とうとう、久しぶりの偉業を達成してしまった。
朝から18時20分までオフィスのソファに、王様の如く踏ん反り返ってた。
他人から見たら、そう見えるだろうが実は違う。
取り敢えずこの悲惨な話をするので、まあ聞いてくれ(笑)。
朝から18時20分までに、ひっきりなしにかかってくる電話の対応に追われ、その通話中に続々とキャッチフォンが入る。
その電話に出ると、CIAかKGBの諜報部員が、私のオフィスを盗聴してるとしか考えられぬ様なタイミングで、別人からキャッチが入る。
この繰り返しが頻繁に行われると、最初に話していた人から「柳原さん。私との電話を忘れてないですか?」という折り返しがくる。
こう言う事を繰り返し、キャッチのキャッチのキャッチのキャッチが入る。私はもしや、と考えた。
まさかモサドの諜報機関に、狙われる事をしてないだろうか、と。
そう考えると、ボクシングジムは良い!
選手と汗をかき、携帯電話のコール音が聞こえないので電話に出ない。
だからジム入りの5時迄に電話が鳴り止むと思った。
昨日、弊社顧問弁護士と打ち合わせがあった為、電話をすると事務員が出て帰りが5時になると言う。
「5時を過ぎたらジムに電話する様に先生に伝えてください」。
そう顧問弁護士の事務員に伝えていた。
その後も我がオフィスで電話を捌いてると、5時過ぎに当ジムに電話をかけた弁護士が、私の携帯に電話をしてきた。
この様な経緯で、結局朝から18時20分までの間で、何人から電話があったか数えてみた。
何と52人であった。
これは4年前の50人の記録を超えた。
この間、トイレにもまともに行けず、資料を見ながら話したりせねばならん為、ソファーから動けなかったのでジムに行く時間が1時間遅れたと言うわけである。
さて、ジムにはさまざまな会員がいる。子供にプロ選手、プロ志望。中学生から女性、体力会員。皆楽しく活気がある。
9月と10月だけで4人の試合があり、北は東京、南は沖縄と試合が入っているので、ジムの活気に最近更に拍車がかかる。
これはジムスタッフが彼らなりに改善し、ジムの皆が楽しく、そして父兄の力と共に、子供の共有が出来る仕組みができてきたから。
私はと言うと、仕事だけの日は脳がフラフラし、昨夜は幻覚に近いものを見た。
ジムがメインの時は、汗で脱水症状になる。
ご同輩の中にはそろそろ定年と言うのに、私はと言うと、今後20年がかりでやり遂げたい夢がある。
出処進退と言う言葉があるが、この中の退、が一番難しく、晩節が決まる。
ボクシングもこれからのライフワークも、終わりがない。
だから常に何かを追いかけていれる。
しかし・・・。
昨日の電話はボクシング、行政、ビジネスにお金、選手の人生相談とコンサル先の経営相談。町内のトラブル。選挙に猫の避妊相談。
こうなると、私のような根なし草は、最早名詞の肩書きになんと書けばいいのかわからぬ様になる。
後継者を早く決め携帯を捨て、名刺に「フーテンの廣一」とだけ書き、思うまま好きな事をしていく日を楽しみにしている。
今日は大事なスパーリングの日。
人生は面白い。
頭と体を使い人生を歩むと、なお楽しい。
さて。
これからは、昔のような馬車馬ではなく、ラクダのようにゆっくり進んでいこうと思う。
では、今日も行って来ます!