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プロボクシングが王道を走り人気復活が来ますように

那須川天心がプロボクシングに来ると言う話題で、世間は大騒ぎである。ボクシング界も喜んでおり、私も大変嬉しく思う。

しかしそれは一時的なものもある。天心が引退すれば、天心ファンの中には、ボクシングファンから離れる人も少なくないと思う

昔から辰吉、鬼塚、畑山等、スターが現れると、ボクシング人気が一気に盛り上がった。

しかし彼等が引退すると、次のスターが現れるまでボクシングは、一部コアなファン以外は離れる。

この繰り返しである事実も、全ては否定出来ない。

現在、ボクシング協会が行うキッズやジュニアの大会は大変素晴らしい。

このジュニアに、業界全体でボクシングの腕と別に、教育を競わせたらいいな、と思う。

以前は空手が礼節を学ぶ代表競技であったが、いつしかそれも聞かなくなった。うちは礼節には厳しいと思われがちだが、実は違う。

親御さんからは、もっと厳しくしてくれ、と言われる事が多い。

しかし教育とは、ガミガミ言えば言うほど効果が薄れ、師に対し厳を持たず、ただ五月蝿いおじさんとなる。教育とは本当に難しい。

次にネットを活用した、業界全体の取り組みが欲しい。

自分のジムではなく、○○という1人の選手の生き様やストーリーを描く。

こう言うところにスポットを当てる事は、じゃああなた出来るの?と言われると、恥ずかしながら出来ない。

どこのジムも、自分の選手を売り出すのに必死であるのが現実で、精一杯である。

例えば、ボクシングモバイルという有料サイトがある。

ああいうサイトは営利ではあるが、安くて、しかも全国に心あるボランティアの方がいる。

だから、地方の試合の速報のみならず、色々なジムの特徴ある選手を、全国区で紹介する事ができる。これは本当にありがたい。

この手の媒体、SNSの強化が、ボクシング界はKー1や雷神等に負けている。

この手の得意なアウトソーシングに委託できないか、一度考えるのもいいと思う。

そして、これが1番のネックであるが関西、関東の一部ジムは行なっている、必ず強いもの同士を戦わせる興行を行う。

つまり天心vsタケルのような、ライバルを階級毎に作り、戦わせる。どちらが勝つか分からないカードを提供する。

柳原、お前は出来るか?と言われれば、下を向くしかない。

自分の選手は勝たせたい。これが本心だがだから廃れる。反省しないといけない。

この矛盾は各ジム会長、同じ考えの人が多いと思う。
だって人間だもの(笑)。

自分が育てた選手が潰されたくない、負けさせたくない、という私も含む業界全体の問題だと反省する。

アメリカのボクシング人気の原因は、そもそもジム制度でなくボクシングをした事もない人が、プロモーターであることに起因する。

自分の教える選手じゃないから、強い選手同士を戦わせ、どちらが勝つか分からない、好カードを組む。これはスリリングである。

そして強者同士ほど、ペイバービューの売り上げが上がる。

そうなると選手もハッピー、マネージャーもハッピー、プロモーターは儲け、観る人はボクシングに感動する。ファンは増える。

最後に、ボクシングの賭けもあった方がいい。
国が主導し、これを行う議論もあればいい、と思う。

これを言うと「ギャンブル依存症が」と言う輩が必ずいる。
本当に無知としか言えない。

例えばIRが来ようが来るまいが、ギャンブル依存症は治らない。これは誰と話しても負けない程、知識と実務、理論が私にはある。

昔の貸金業が儲けた理由は、顧客の90%以上がギャンブル大好き人間だから、貸金業は儲けていた。良い悪いではなく事実だ。

博打をしない私は、この事実に気づいた時、驚いたものだ。

博打は大概にしろ、と言っても絶対に聞かない。

「明日のレースで返します」と必ず言う。自己責任なのでそれ以上言うのは大きなお世話だ、となる。

その実態をまず知って、ギャンブル依存を語る人は少ない。
清濁合わせ呑む器量のない政治家は、否定と反対しかしない。

だから、この国はおかしくなる。因みに私は角栄ファンではないが田中角栄がいまだ語り継がれるのは、こう言う所にある。

ギャンブル依存を治すのは、犯罪を止めるほど難しい。
パチンコだのカジノだのと言う議論は、的外れでまず関係ない。

世間の底辺も知らぬ、綺麗事ばかり言う人らは、何もわかっちゃいない。

国が行うギャンブルは、法律で一定の要件をクリアすれば、賭博開帳図利罪を構成しない(個人的にはおかしいと思うが)。

慎重に議論を重ねればいいが、ボクシング賭博が何故、話題にならないかといえば、冒頭に戻るがボクシングに人気がないからだ。

プロボクシングにはコミッションがある。これが他の打撃競技と違うことであるから、ボクシング競技が無くなる可能性はまあ低い。

だからボクシングの賭けは、議論の対象にはなる。ここは賛否があるので、賭けの良し悪しの私の私見はこれ位にする。

しかし、上記その他の事は、業界全体でやるのが望ましいし、そこそこ的を射てると思う。

地方で高いファイトマネーは中々やれない。都市圏でさえボクシングのファイトマネーは安い。

安い理由は上記の問題をクリアする。つまりスポンサーのみならず、お金を出してペイパービューを観る人を増やす事。

そうするには、上記が揃えば、一応はマーケットとして成り立つだろう。

とまあ、偉そうに書いたが、これが難しい。色んなしがらみもあるが、今は大卒の頭のいい会長が多い。

今こそ難しいからやるべきだと思う。悲しいかな、目先のお金欲しさに、選手からファイトマネーを搾取する会長もいる。

少なくともそう言う輩は、会長とは言わない。
破産会社の、詐欺罪に問われる社長と言える。

意外とボクシングは、こう言う所から始めるべきかもしれない。

コミッションも協会も、一部の不埒で恥を知らぬ者が常に中心にいたいから、悪い事がこの業界の全体像のように書かれる。

これを甘んじて受け「面を上げろ!」と言われ、堂々とあげれるようなトップが、多数を占める事を考えねばならん。

悪貨が良貨を駆逐する世界は、永遠に発展する事はない。
スターが出る事を待つ、というのは違う。待ちに発展はない。

たまにはボクシングジムの会長として、私見や意見を書いた。
私はボクシングで生かされてる事を、再確認した。

しかし、これだけは言える。

ボクシングは必ず人に感動を与え、勇気をもたらす。

私も含め、初心に帰り地道に議論し、考えていこうと思う。

誰が何と言おうと、ボクシングは最高のスポーツである。
それは間違いあるまい。

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