極めるのが向いてないわたしのキャリア戦略
とにかく正社員編
自分が就活をしていた2004年頃の時期はまだ氷河期の後半で、流行語の候補に自己責任論があがるなどダメなやつは社会から見捨てられてしまうような雰囲気があった。新卒でつまずくとフリーターか派遣でずっと生きていくしかないような不安もあった。また当時はせっかく面接まで辿り着いても圧迫面接が当たり前で、横柄な態度の人事担当者に意味のない質問や説教をされていた。(たぶんこの当時の出来事がきっかけで人事担当者が苦手になっていると思う。)
「とにかく正社員で就職するんだ!」
そんなこんなでなんとかユーザー系のSIerに正社員のシステムエンジニアとして就職ができた。特に入りたかった会社ではなかったが、工学部の情報系を出ているのでシステムエンジニアで就職できれば良かった。
とりあえず転職編
システムエンジニアとして経験を積んではいたが、プログラマ35歳定年説なんてのも言われており「今の自分の技術でこれから先食べていけるのか?この会社にずっといて大丈夫か?」という漠然とした不安を感じるようになった。ちょうどその頃震災から極端な円高で景気も悪化しており、勤めていた会社でも自分が参画予定のプロジェクトがなくなり待機のような状態が多くなっていた。(たぶんこの時が一番つらい時期だった)
「そうだ転職しよう!」
この会社にいても先が見えている。ならば出ていくしかないと思いとりあえず転職サイトに登録して求人を探して、入れそうでそうなところに応募した。
そんなこんなでなんとか転職はできたのだが、結局同じIT系のエンジニアの職種で別の会社になっただけであった。単純に転職はできたが元々あった課題はあまり解決していなかった。また、景気が悪く求人倍率が低い時に転職をしても買い叩かれてしまい、待遇もあまりよくはならなかった。
資格でアピール編
その後システムエンジニアを続けていたがやはり将来への不安は解消されていなかった。また当時SNSやフィーチャーフォン向けのゲームを提供している企業が台頭しており、同じ開発系のエンジニアでも最先端の技術を使っている気がしたし、すごいキラキラしている感じがした。自分もこういう企業に転職したいと思ったが、いまのスキルでアピールするようなものもなさそうだと感じていた。ではどうするか。
「そうだ資格取ってアピールするんだ!」
決めたらあとはやるだけだ。IT系のエンジニアは国家資格から各種ベンダーの資格までかなりの数がある。これらの資格で武装すればすごいアピールになるのではと考えいろいろな資格を取った。ベンダー系のようにすぐに業務に直結するものだけでなく、難しい国家資格まで取れたのでだいぶ自信がついた。
また、資格をとっても業務未経験だとだめだと思い、上司に相談して資格に繋がりそうな業務に積極的にアサインしてもらうようにした。
(後々、このときの経験でアプリ開発だけでなくインフラ周りや、マネジメントなど幅広くできるようにできるようになったのが自分の強みにつながるが、この時点ではあまり意識できてなかった。)
今度は転職エージェントを使うようにした。自力でサイトで探すよりもエージェントを使ったほうが転職できる確度も高そうだし、求人を探す手間が省けると思ったからだ。
そんなこんなで某インターネット関連のメガベンチャーに転職ができた。前の職と比べて待遇もだいぶよくなったし、有名な企業なので将来的にも安定できると考えた。
ただ、後から当時転職の面接をした上司に聞いたところ資格はほぼ見ておらず、評価のポイントとしては、直近の職での成果や実績や自作のアプリの公開していたコードだったらしい。
大企業からベンチャー編
入りたかった企業に転職できてそれなりに充実していたが、やはり大企業特有の意思決定の遅さや、縦割りの組織、評価を気にしてチャレンジをしないようなことに不満は感じていた。また幹部や管理職のポストも停滞感があり、大した裁量もないままこの会社にいて10年後や20年後にどうなるか不安を感じるようになっていた。ではどうするか?
「よし!裁量の大きい会社に転職しよう!」
裁量の大きいといえばベンチャー企業だ。とりあえずまた前回と同じ転職エージェントに登録したが、そもそも当時はベンチャー企業はエージェントにはあまり出回っておらず自力で探すしかなかった。
(そこで思いついたのがベンチャーキャピタルのページから投資先のベンチャー企業を探して興味が持てそうなものを探すという方法で、実際これで探した会社に転職している。)
この時期、自分はエンジニアとしてすば抜けてできたり、これといって究めたといえるようなものはなかったが、こと開発や運用に関してはマネジメント含めなんでもできるようになっていた。
「自分の強みは究めるのが向いていなかったおかげで、幅広くスキルを身につけられたことだ。」
このとき自分の強みにようやく辿りついた気がした。実際ベンチャー企業のように慢性的に人手不足で、個人の担当領域が広い場合に幅広くできるスキルは役に立ったし、採用でも評価されたポイントであったと思う。
ミートキャリア編
ベンチャー企業では裁量も大きく、かなり忙しかったがすごく充実していたと思う。入社時点では2、30名程度だったのが、100数十名まで拡大し上場も経験することができた。この時期になると自分の強み(弱み)も十分にわかっているし、必要なスキルや経験もあるので自信はついていたので、あえてチャレンジしてみたいと考えるようになった。
選択肢としてフリーランスまたはシード、アーリー期のベンチャーかなと考えていた。そんなとき、求人を紹介しないエージェントというのが目に留まった。最初は興味本位で調べてみたが調べていくうちに、「自分が欲しかったサービスはこれなのでは!?」と思った。
今までの経験から、転職エージェントだとやはり企業側の意向が大きく個人のキャリアまできちんと踏み込んでいない感じはしていたし、転職するのが目的になるとそもそもの問題の解決にならないことはわかっていた。資格をとってもそれが必ず武器になるとは限らないのも同じことだ。
いまの自分は結果として良かったと思っているが(ほぼ運が良かっただけなのもある)、自分が若い時にミートキャリアがあったら、ここまでまわり道せずに納得のいくキャリアを歩めていただろうと思う。
おっさんになると若い時とは違いキャリアの相談する相手もおらず、一人で抱え込んでしまうケースも多いだろう。現状、漠然とした不安もあるが何をしていいかわからない、何ができるかわからないのならば、ミートキャリアを受けて戦略的にキャリアを考え、理想とするゴールを目指していくのが近道だろう。
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