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自分の得意なことに気づくのは難しい。独立型社会福祉士の私が考えるその理由④と⑤。
自分の得意を自覚することが難しいのはなぜだろう…と独立型社会福祉士である私が考えたその理由④⑤を書きます。
社会福祉士の可能性を探求し、社会福祉士自身が元気であることを望み、世の人々の心が軽くなり、そして私の収入もアップすることを考え続けて23年、フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。
独立に関心のある挑戦好きな社会福祉士の皆さんに向けて発信しています。
さて。
前々記事で、なぜ自分の得意なことを自覚するのは難しいのか、理由を7つ書きました。
前記事では、その7つのうち理由①~③を書きました。
①【得意なこと=プロ並み】と思ってしまうから。
②【謙遜が美徳】の文化があるから。
③自分の得意なことは難なくできるので、これくらいのことはみんな出来ると思ってしまうから。
今日は、
④得意なことって学校教育の枠だけでは測れないから(なのに大人になってもその枠の価値観で生きている)。
⑤「主要5科目」と「それ以外の科目」のように、【得意なこと】にあたかも序列があるような価値観があり、自分の得意なことなんてとるに足らないものと思ってしまうから(そして大人になってもその価値観のままで生きている)。
について考えます。
④子どもの時の得意なことって、成績が良いとか部活動で表彰されるとかスポーツで全国大会に行くとか、そういうのは分かりやすいけど、そうではない「世の中においての得意」って学校教育では評価されません(というか見えないし、見ようともしてません)。
受験とか成績とか内申書とか、そういう枠じゃない広い部分に得意なことは人の数だけ無数にあります。
あるんだけど、なきものにしないといけない。
得意で大好きな何かを(頭の中で)していても「そんなことばっかりしてないで(ぼーっとしてないで)勉強しなさい」って言われますもんね。
だから大人になって自分の何かを褒められても「いやそんな」と否定してしまう。自信がもてない。自分の中の【得意】の枠組みが学校教育の枠のままだから。
*「自信」といえば、必要なのは生きていくための「自信」なんだけど…という記事を以前に投稿してました。
さらには、
⑤「主要5科目」と「それ以外の科目」のように、【得意なこと】にあたかも序列があるような価値観があり、自分の得意なことなんて「それ以外」のとるに足らないものと思ってしまうのも残念なことです。
数学が得意なことと書道が得意なことは等しくすばらしいことなんだと思うのに、なんとなく【科目間ヒエラルキー】のようなものがある。
その感覚が大人になっても抜けきれず【得意なことヒエラルキー】のようなものが自分の中にあって「しょせん私のこんなことなんて」と思ってしまう。
だから大人になって自分の何かを褒められても「いやいやそんな」と素直に受け入れられないんじゃないかな。
日本の教育では、得意なものをさらに伸ばすよりも、苦手なものを頑張ってできるようになることを求められます。がんばって全科目を平均以上得点できるように。克服してこそ素晴らしい。
だから、得意なことより苦手なことに注目する(頑張れてないと思ってしまう)クセがついちゃってる気がします。
だけど、もう苦手なことは、それが得意な人に任せ合っていけばいいんじゃないのかな…。
ともかくそんな④⑤もあって、何重ものフィルターがあるから、なかなか私たちは自分の【得意なこと】に気づけないのかなと思います。
さて。
自分の得意なことや強みというのは、年齢を重ねるごとに変わっていきます。
だけどそれもまた気づくのは難しいです。その理由は下記⑥⑦かなと思っています。
⑥学校で「褒められる」こと(得意なはずのこと)が、生きていく上では逆に苦しみの元になることがあり、価値観の再構築が求められ、自分の何が得意か分からなくなるから(良い子・良い生徒であることで褒められた
→良い妻・良い嫁・良い母であろうとする鎧が苦しさの原因だった など)。
⑦【強み】とは持っている【スキル】だけではなく、【(時につらい)経験】も強みとなりうるが、それを【強み】の引き出しに入れるプロセスはスムーズではないから。
それについては次の記事で考えたいと思います。
あ、そうそう。
ちなみに。
今日の⑤を独立型社会福祉士で語ってみますと、
独立してやっていくのが得意な人もいれば、
組織の中でやっていくのが得意な人もいれば、
本業と副業でやっていくのが得意な人もいる。
それは等しくすばらしいそれぞれの得意なことなんだと私は思っています。
本日は以上です。
今日も気持ちの良い一日を!
柳田明子社会福祉士事務所
〜聴く・伝える・ともに考える〜
(2001年開業)
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