「大人になったら何になりたい?」はNG!? 大事なのは「何」ではなく「〇〇〇」。
今日は子どもの日。
子どもと言えば、大人が子どもに投げかける定番の質問がありますね。
そう、
「大きくなったら何になりたい?」
「大人になったら何になる?」
です。
これ、なかなか難しい質問ですよね。そもそも子どもはそんなに多くの職業をまだ知りませんし。
さらに。
私は、この定番の質問にはNG部分があって、ちょっと考えなおしたほうが良いのではないかと考えています。
それは「何」の部分です。
具体的に説明します。
例えば、その子が「大きくなったらプロサッカー選手になりたい」と答えたとします。
もちろんそれは本心です。希望です。憧れです。
ですが、大人になった時、プロサッカー選手になっていなかったとしましょう。
そうなると、その子は「夢をかなえられなかった」ということになります。もしかしたら「サッカー選手になれなかった」と挫折感を味わい、失意のどん底を見るのかも知れません。
ですが、それは挫折なんでしょうか。
ある国では子どもに「大きくなったら何になりたい?」とは尋ねないそうです。
なぜなら、大切なのは【「何」(=「職業」)】ではないからです。
じゃあ、その国では子どもにどう尋ねるのかというと・・・
「大きくなったら、どんな大人になりたい?」
・・・だそう。
「何」ではなく「どんな」。
「どんな」に対する答えは「職業」ではありませんね。
例えば、
サッカーのことでいつもワクワクしている大人になりたい
とか、
いつもニコニコしている大人になりたい
とか、
世界の平和に貢献できる大人になりたい
とか、
誰に対しても優しい大人になりたい
とか、
動物と一緒にハッピー気分で毎日を送る大人になりたい
とか。
「サッカーのことでいつもワクワクしている大人になりたい」を実現するためには、もちろんプロサッカー選手も選択肢のひとつですが、それ以外にもいろんな可能性がありますね。
「サッカーのことでいつもワクワクしている大人になりたい」が根底にあって、そのために「サッカー選手になりたい」と思って、だけどそれが実現しなかったとしても、それは挫折ではありません。単に「サッカー選手」という選択肢がひとつ消えただけ。他の職業に就いて「サッカーのことでワクワク」が叶う生活を送ることができたなら、その子は思い描いたとおりの大人になっているということになります。
大事なのは「何(職業)」ではなく「どんな」。
私はこの考え方がとても好きで、大切で、生きることの本質をついていると思っています。
子どもたちが健やかに、のびやかに、自由に「どんな」大人になりたいかを描ける世の中であってほしい。
そのためには大人たちがゆとりを持って、価値観を再構築して、私たち大人自身が楽しく暮らしている姿を見せる必要がありますね。
私はもうじゅうぶんすぎる大人だけど、まだまだこれから(続くはず)の人生後半を思うなら「感謝の気持ちを忘れずに、おいしいものを食べて、好きなことをして、全方位で豊かな大人」になりたいです(*^^*)
本日は以上です。
今日も良い一日を!
*****柳田明子社会福祉士事務所〰聴く・伝える・ともに考える〰(2001年開業)〔(公社)日本社会福祉士会の独立型社会福祉士名簿に登録されています〕ブログhttp://a-yanagida.asablo.jp/blog/*****
※ご連絡は上記ブログのコメント欄をご利用ください(ブログのコメントは承認制です。連絡でいただいたコメントは公開されません)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?