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田中ロミオを超えたい人生だった
私の尊敬する人物として、田中ロミオという人物がいる。この記事を読んでくれている時点で、御仁に関してはある程度ご存じであると思いますので、詳細な説明は省かせてもらいますが、美少女ゲームのシナリオライター兼ライトノベル作家です。
氏は近年、終のステラで八面六臂とも言える活躍を見せました。私がこの作品をプレイしたときは、涙が滂沱のように溢れ、ただひたすら美しさに胸打たれた記憶があります。まるで一本の美しい映画を観ているようで。未プレイの方は是非。
今は氏の作品であるCROSS†CHANNELをプレイしています。こちらはプレイ中とはいえ、終のステラのような明快さはない代わりに、哲学的な問答が印象的です。一応下記にリンクを置いておきます。
閑話休題。というか本題に戻る。
なぜ私が田中ロミオにそこまで憧れているのか。それは、私が創作の道を志すきっかけとなった人物であるからだ。先にあげた「終のステラ」やライトノベル「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜」に心打たれ、端的に換言して、「私もこんな作品作ってみたい!」となったからである。
そうして私は大阪芸術大学の文芸学科に進学し、人生取り返しのつかないところまで来てしまったのである。ちくせう、田中ロミオめ。貴殿さえいなければ、今頃小説のアイデアに頭を悩ませていることなどなかったというのに。
田中ロミオに憧れて美少女ゲーム業界に入ることも考えた。しかしどう考えても斜陽産業の業界に入るのは少し躊躇う。だから私は、田中ロミオと同じガガガ文庫で、新人賞を狙うための小説を日々思案している。
小説というものはいざ書くとなると難しいもので、今日面白いと思ったアイデアが、次の日にはなんだこれつまんねとなってることも日常茶飯事である。二重人格を疑うレベルである。
noteでの執筆活動も、夢に一歩でも近づければと思って開始した。最初はてっきり誰にも読んでもらえないものだとばかり思っていたが、思いの外いいねが貰えて、若輩者の筆者としては嬉しい限りである。
夢というものは叶うかどうかはわからない。だが、その過程の努力は決して裏切らないと私は考えている。努力は報われなくても裏切らないのだ。似ているようで意味はまったく異なる。ともかく、日々邁進するしかないのだろう。僕は今日も筆をとる。そして愚にもつかない文章をつづるのだ。