【中国動向観察】鳳凰衛視総裁が米加州豪邸を売却へ・FenixTV創設者劉長楽氏退任
22日に行われた香港の鳳凰衛視の役員会議で創設者でトップの劉長楽氏の完全退任が決まったという。彼は同時にアメリカカリフォルニア州のサンガブリエル地区に保有する豪邸を売却することにしたという。売値は760万ドル(報道は元と書いてあるが、1億円ということはあり得ないだろう)で売り出し中とのことだ。
今年70歳になる劉長楽氏は長年中国メディアで最も影響力のある人物の一人とされ、自分で創設した鳳凰衛視(フェニックステレビ)のCEO兼董事長を務めてきた。しかし今年に入り変化が起きた。彼は2月26日にCEOを辞任したが経営陣のメンバーには名を残し、董事長にはとどまっていた。その董事長をこのほど辞任することにしたというわけだ。
実は彼の周りで不穏な動きが起きており、子会社の海南省海口の鳳凰智信が違法な資金集めの容疑で捜査されることになり、劉氏の娘婿である賀鑫氏に容疑がかかったのだ。
さて劉氏のカリフォルニアの豪邸は2004年に400万元(万ドルの間違いだろう)で購入したもので、現在市場価格は760万ドルとのことだ。
劉氏には2人の双子の娘、点点と滴滴がおり、ロスでロースクルーに通ったことがあるが、すでに卒業して中国に帰国したとのことである。
この豪邸は1997年に建設され、750平米の敷地に2階建ての家屋が建ち、7つの部屋と8つの洗面所を有しており、風光明媚だという。
一説には劉氏は江沢民派であるとの指摘もされるが、もしそうなら比較的長い間持ち堪えてきたとの見方もできるかもしれない。香港媒体であるのにも関わらず中国大陸で放送できた唯一のテレビであった点も不思議といえば不思議である。鳳凰衛視の動向に目が離せない。