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【中国軍事動向】インドが哨戒機で中印国境を偵察かーP-8I哨戒機ニューデリー上空飛行が衛星でキャッチされる?

 著名な衛星画像ウォッチャーの「d-atis☠️@detresfa_」は8日、Twitterでインドの首都ニューデリー上空を飛行する同国の哨戒機P-8Iネプチューンを見つけたとツイートした。

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 正直のところ、同機が首都上空を飛行することが珍しいのかよくわからないし、たまたま見つけたのを呟いただけなのかもしれないが、それでもちょっとだけフォーローして深掘りしてみる。同機は海軍配備であるから、この空域を飛ぶのは意外性があるのかもしれない。ただパキスタンや、中国とドクラム地域をめぐる紛争で緊張が高まりつつある今、この地域で偵察任務を行っていても不思議ではないかもしれない。

 現にd-atis☠️@detresfa_はそれを念頭において呟いているようだ。P-8哨戒機自体はボーイング社製で米軍では「ポセイドン」として有名な機種であり、沖縄の嘉手納基地に当番配備されているので、知っている人はよく知ってるであろう有名な機種だ。インドが導入してP-8I、つまりIndiaのIがつけられ、ニックネームはネプチューンと呼ばれている。

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 インド海軍はこれまで9機導入しており、マラッカ海峡出口に位置するアンダマンニコバル諸島の基地に中国の潜水艦を監視するために配備している。今回は係争が続くドクラム地域の国境付近を偵察しているのだろうか。

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  インドは2009年に8機のP-8哨戒機を導入する契約に調印しているが、再度6機の調達を交渉しているとされている。

  今回はインド海軍のネプチューンの話だが、中国軍も偵察機の開発とその運用部隊の育成に心血を注いでおり、旧正月には習近平が貴州省の偵察機部隊を視察したばかりだ。

 中印のつばぜりあいは水面下でも激しさを増しており、それは台湾とも、フィリピンとも、米国ともそして日本とも激しくなっていることは指摘するまでもなかろう。



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