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【中国動向観察】中国共産党設立100周年式典を開催:欧米式の民主主義と訣別か?・毛沢東復古主義的な「西朝鮮」への道

  6月28日、中国共産党建党100周年まであと3日となったこの日。中国政府、共産党は建党100周年を祝う「偉大な征程」と題する歌劇の式典を盛大に開催した。

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  この盛大な歌劇の上演はいったいなんなのか。中国ではこうした革命を讃える催し物はことある度に行われてきたが、28日に開催されたものは史上最大と言ってもいいだろう。しかし、日本人の多くからするとこれはまさにニュースで見る北朝鮮のマスゲームに他ならない。

 中国の体制を批判的に見ている人の間で中国を「西朝鮮」と皮肉る言い方があるが、この歌劇の催しはまさに中国が一党独裁の共産主義体制の国としてそれを恥ずかしげもなく晒した一大イベントだと感じただろう。

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 かつて鄧小平が政権を握ると「改革開放」政策を取り、市場主義経済体制を導入した時、欧米では多くの人が中国はとりあえず、経済面だけ計画経済を放棄し、市場主義経済体制を取り入れ、経済が発展したら欧米のような民主主義体制に移行するのだろうと楽観視し、中国の行く末に期待を寄せたものだった。

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 しかし、その後、江沢民、胡錦濤と指導者が代わり、習近平が政権を掌握してからそのような兆しは見えていない。それどころか香港返還以降、「一国二制度」と呼んで、香港の政治制度は50年手をつけないと言いながら、国家安全法など市民の言論を封じ込め、自由を締め付け、監視を強化する政策を導入した。ウイグルでは少数民族を再教育と称して集中キャンプのような場所に収容して洗脳教育を行なっている。

 そのような一方でこうしたイベントを恥ずかしげもなく開催する気構えがわからない。ただただ驚愕するばかりだ。分析はさておきしばしこの馬鹿馬鹿しい壮大な美辞麗句のオンパレードを写真で紹介する。

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お腹いっぱいだと思うのでこのぐらいにしておくが、このイベントはまだまだ続くのだ。7月1日、つまりこれを書いている半日後には朝から天安門で中国共産党設立100周年のイベントが開かれ、天安門に号砲が鳴り響き、戦闘機の飛行隊が華々しくも馬鹿馬鹿しい多彩な色の雲を撒き散らしながら飛行する予定だ。

 北朝鮮化する中国にただただ驚愕するばかりである。

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