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キアスム [chiasme] 出演者/プログラム紹介 gemma

おねがいします!

3月17日のキアスム [chiasme] 公演直前となりました。
本記事ではその出演グループの一つgemmaについて私的な目線でご紹介します。

公式プロフィール

2019年に柳嶋耕太によって結成された、16人のシンガーによる新たな女声アンサンブル。名前の由来は、ラテン語で「宝石」を意味する言葉であり、宝石のように鮮やかなアンサンブルサウンドを体現していきたいという思いが込められている。2021年、台湾国際合唱コンクールでデビュー、ヴァーチャルクワイア部門で2位金賞を受賞。

initium ; auditoriumアーティストプロフィールより

メンバー

伊藤咲
神原愛
樟山仁美
久保寺杏菜
齋藤春香
関本夏菜
瀬戸翔吾
田中朋子
田中寛
谷郁
徳田裕佳
畑中毬伽
浜部里美
馬面夏海
山下実季奈
湯田佳寿美

gemmaは、2019年の秋に結成された新しい女声アンサンブルです。上記プロフィールにも記載していますが、「女声アンサンブルを始めよう」という機運のときに、スッ…とした立ち上がりとキラキラした輝きのあるサウンドがいいねという話になり、そこから宝石のイメージが共有され、ジュエル(いやいや・・・)、エーデルシュタイン(いやいやいや・・・)、を経てジェマ(いいね!)となってこのような名前に。

スッ…キラキラ…

そんなgemmaなのですが、台北国際合唱コンクールに出場したい!ということが最初の立ち上げの目的でした。2020年7月に予定されていた台北国際合唱コンクールに出場し、私達の音楽をアピールするとともに台湾のおいしいものを楽しみたい、音楽を通した多文化交流に参画したいし台北の夜市で豆花たべたい、そういった大いなる夢とともに活動をスタートさせたものの、コロナ禍により断念せざるを得ず。しかし諦めずに断続的にプロジェクトを立ち上げ、その翌年も台北現地での演奏は叶わなかったものの、台北国際コンクールヴァーチャルクワイア部門に出場することができ、そのなかで2位金賞を受賞するに至りました。

発表もネット配信上でした

その時の演奏が、initium ; auditoriumサイト上にて公開されています(全編無料視聴可能)。リモート制作作品ですが、gemmaの透き通ったサウンドを楽しんでいただける内容になっているかと。

そういう意味で、今回のキアスム [chiasme]での演奏は私たちにとって結成以来初めてとなる生演奏での本番になります。
そんなgemmaが演奏する作品は以下の2曲。

  • Pekka Kostiainen作曲 Regina angelorum

  • 三善晃作曲 三つの抒情

前半にうたうPekka Kostiainen作曲 Regina angelorumは、SSA/SAAの二群女声合唱によるアカペラ作品。マリアを讃えるロレートの連祷(リンクは英語)の終結部分のテキストを用い、各行の文の交替をそれぞれに特化したデコラティブな表現手法で繋いでゆきます。

コスティアイネンさん

後半に演奏する三善晃作曲 三つの抒情は、ここで私達が言葉を重ねるまでもない言わずと知れた名曲です。ただその「名曲」ということを考えるときに、いつ聴いても既知の「いいなあ」に帰着するということを通して「名曲」だと思う、のではなく、今回のgemmaと渡辺研一郎くんによる演奏をとおして、記憶のみに基づかない、その場のその時間空間における響きとの関わりの体験をし、作品のことを改めて知っていただく機会になればと願って取り組んでいるところです。その意味において、研一郎くんのピアノはその世界を確かにその場に立ち上げて、空間を開いてくれる存在であり、第1曲「或る風に寄せて」でそのピアノを受けながら声をそこに置くことができるのはgemmaにとっても幸せそのものであるし、きっとそのことは会場でお聴きいただくお客様にもすぐに共有していただけるだろうと期待しています。

耳をすますと。

ぜひ会場で私達の演奏をお楽しみいただければと思います!

 

ラストアカペラ稽古より

待ってます!

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合唱指揮者 - 柳嶋耕太(やなぎしまこうた)
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