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バックドロップシンデレラを聞け
お元気でしょうか、急に冬が来てびっくりしている梁田です。
一瞬で飛び去っていった秋越しに夏を振り返ってみると、今年はいろんなフェスやライブに参戦して新しいバンドとの出会いがたくさんあったなぁと柄にもなく感傷に浸ってしまう。これもきっと冬のせいだ。
皆様は今年、新しいバンドと出会いましたか?
もちろん! という方にも、運命の出会いはなかったな~という方にも是非知ってもらいたいバンドがある。
ご存知でしょうか、バックドロップシンデレラというバンドを。聞いたことないよ、というそこのあなた、3分55秒だけお時間ください。とりあえずこの曲を聞いてほしい。
んなもん前から知ってるわ! っていう方、このままこのページを閉じていただいてもいいですし、なんか新参者がわやわや言うてるなぁと寛大な御心でそのまま読んでいただけたら大変喜びます。
柏レイソルのチャント(応援歌)になっているらしいのでサッカー好きな方は聞いたことあるのかも。
余談ですが野球の広島カープはマキシマム ザ ホルモンの“シミ”という曲を使っている(はず)。好きなバンドの曲を応援歌に使ってもらえて球場で流れるのはとても嬉しいものですね。
さて、最近私がどハマりしているバンド、バックドロップシンデレラのすごいところを語り、あわよくばこれを読んでくれている貴方にもハマってもらいたいとも思っている。
とは言え私も彼らに出会ったのはほんの1年ほど前なので、諸先輩方は温かい目で見ていただけると幸いです。そして間違っているところがあったら、こっそり教えてください。こっそりで大丈夫です。
曲がすごい
なんといっても曲から溢れるエネルギー量が半端じゃない。思わず踊り出したくなるドラムの裏打ちと力強いタムに心地良いボーカルが乗り、ギターとベースがそれを支えて…………とかなんとかそれっぽく書いたけど、とりあえずなんかすげぇんだ!(語彙力の欠如)
仕事終わりに疲れ果てとぼとぼ歩いている時でも、イヤホンから曲が流れてくると考えていたことが全部吹き飛んで頭の中が空っぽになる。一瞬で音の世界に引き込まれるのだ。
あまりにも多幸感に満ちるので、なんか耳から摂取できるやべぇものが入ってるんじゃないかとすら思う。
合法的に摂取できる脳内麻薬、それがバックドロップシンデレラ。
かと思えば、“8月。雨上がり”のようなメロディーで訴えてくる曲もあるので油断ならない。込められた熱量そのままに揺蕩うようなメロディラインが心地良くて、そのまま夕立に溶けていくような錯覚に陥る。
ライブがすごい
バンドの主戦場はライブハウスとはよく言うけれど、それを心底実感するバンド。フェスも楽しいけれどやっぱりライブハウスのあの空間で見るのが最高。
「踊るヤツがえらいのだ」という一貫したポリシーを掲げてウンザウンザを爆音でかき鳴らすライブの熱さはどのバンドにも負けない。
……ウンザウンザって何ぞ?
誰もが一度は思うことだろう。わかる。私もなんやそれ? って思ってた。
でもね、フロアにいると“それ”が何かわかる瞬間が確かにある。でも“それ”は一瞬で、その瞬間に捕まえて脳に焼き付けて、噛みしめて、そうしている内にすぐに爆音とモッシュに呑まれてしまう。
それは彼らの音楽とフロアの熱気と、激しくもお互いへの優しさと気遣いに満ちた観客の空気が絶妙なバランスで混ざり合った時に成立する何かだと思う。サークルを作って全く知らない人と肩を組みながら、或いは、常にフロア側にいません? って思うぐらいに飛び込んできてくれるボーカルに手を伸ばしながら、あーこれってもしかしてウンザウンザ……となる瞬間を全身で感じ取るのだ。
そしてそのライブの全てがバンド18年のキャリアに確実に裏付けられている。
勢いがすごい
たぶんだけど、感覚的にだけど、例の流行り病の前後を飛び越して今めちゃくちゃ勢いのあるバンドなんじゃないだろうか。少し前にベスト盤をリリースして大型フェスに出演したり、Zeppでワンマンしたり。
その流れが途切れることなく今年は全国各地で夏フェスに出演、先日はテレビにも出ていたし10月からはワンマンツアーが始まっている。
その合間を縫って他のバンドとの対バンをしたり、ライブハウスのイベントに出たり…………大丈夫? ちゃんと寝てます? ライブをたくさん見られるのはとっても嬉しいけれど少しだけ心配になってきたぞ。
そして勢いのあるバンドあるある、グッズが豪華になってくる。個人的にはおしゃれなTシャツが増えたのが嬉しい。UNZA OR DIEは私みたいなひよっこにはイカツすぎるんだ……。
あと今のワンマンツアーのロンTデザインがとても好きで嬉しいんだけど、そろそろお財布が悲鳴を上げている。たすけて。
メンバーがすご(く愛おし)い
失礼は承知なので先に謝っておきます。大変申し訳ございません。
もう長年やっていて、メンバー同士の関係が良いバンド特有の空気感というか、なんとも言えないあの雰囲気が好きで。バンドとしてのライブ以外にもDJイベントとか二人ライブとか、色々なライブを企画されていて楽しそう。
ライブハウスの店長だったりバーを経営されていたり、いろんなバックグラウンドを持っているからこその音楽の厚みってあると思うんですよ。知らんけど。
あとこれは個人的な好きエピソードなのですが、2022年の京都大作戦でのこと。バックドロップシンデレラの出演日は朝から雨が降ったり止んだり。ステージ前のモッシュピットは当然のようにぬかるんでぐちゃぐちゃ。
リハを終えたボーカルのでんでけあゆみさんが、どろんこやね~、大丈夫? などと話しながら不意にモッシュピットに降りてくる。その場にいた人達は綺麗に左右に割れ、さながらモーセのよう。
そしてモーセは不意に、ぱたんと地面に突っ伏した。
当然、衣装の前は泥だらけ。沸く観客。笑いながらもドン引きのメンバー。
ギターの豊島“ペリー来航”渉さんが呆れたように「何でそんなことするん……」と呟くと、
「少年やから。少年の心を持ってるから」
と言い残して帰って行くモーセ。もとい、あゆみさん。
その後の本番は当然、泥だらけの衣装。でもこの一件でボルテージが上がったフロアはいつにも増してぐちゃぐちゃのはちゃめちゃだったように思う。
行こうよライブハウス
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。そろそろライブに行きたくなったんじゃないでしょうか? 行きたくなったよね?(圧)
なんと! 今ならまだ各地のワンマンに間に合う!(11月16日現在)
チケットはe+での取扱いなので検索してみてほしい。ね、ちょっと検索するだけ。ちょっと見てみるだけだから。
まだちょっとワンマンまでは……。という貴方。
私の力不足ですごめんなさい。プレゼンの腕を磨いて出直してきます。
代わりと言っては何ですが、12月9日に徳島で開催されるフェスにも出演されるのでそちらはどうですか?
四星球というこちらもまた最高なバンドが主催のフェスで、わちゃわちゃ楽しめること間違いなしのラインナップ。絶対楽しい。
数日前にタイムテーブルが公開されたのでサイトを覗いてみるだけでも是非。
とまぁ、長くなりましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
結局何が言いたいかというと、私は彼らの音楽が大好きだということです。ただそれだけ。
この冬も皆様に新たなバンドとの良き出会いがあらんことを!