大東京カワセミ日記その4 2021年5月9日オスのカワセミと出会う。 16 柳瀬 博一 2021年6月27日 14:29 日曜日朝10時前。今日は川沿いの公園へ。公園の池は、この川に住むカワセミの餌場スポットになっている。多い時は五人くらいの「カワセミ撮影おじさん(おじいさん)」がバズーカ砲みたいレンズとカメラを並べている。この日はなぜか誰もいなかった。今日出会ったのはオスの親。下唇が黒い。池のほとりの樹上と池の石の上を10分少々行ったり来たりしたあと、川の方へ飛んで行った。 この池では、小魚を食べている。おそらくメダカとモツゴ。 ハコネウツギのシーズン。 先日3羽いたカルガモの雛は2羽に減っていた。カラスにやられたのだろうか。いつも親の姿が見えないネグレクト的カルガモ赤ちゃん。数日前は3羽だったのに、2羽に減っていた。誰に狙われているか? ここではおそらくカラス。コイはこのエリアには1匹も生息していないので(何度も目視したが確認できず)。 鳩の多いエリアでもある。 カワセミが飛び交うわずか数百メートルの区間は、オオカナダモやヤナギモ(の仲間だろうか?種の判別がつきません)が繁茂し、モエビの仲間や小魚(おそらくモツゴ、ヨシノボリ、ドジョウなど)が生息するのにうってつけ 実はこの川のこのエリアには、コイがまったく生息していない。下流部には大量にコイがいるが、いくつかある「ダム」により俎上ができない。また、下流部に比べて水深が浅いため、コイが好む「淵」がないことも大きい。 その4)コイがいないため、この川のこのエリアは水草が非常に多い。コイがいるとどんどん食べちゃうので、水草はなくなりがち。結果、そこそこ流れがあるにもかかわらず、モツゴやメダカなど止水性の小魚がけっこう暮らしている。エビと小魚が多いため、コサギとカワセミにとっては暮らしやすい。 アゲハの春型が飛ぶピークの季節。圧倒的にレアなのはトンボ。4月から現在まで、まだ止水でも川でも1匹も見ていない。小網代では、4月頭に、すでにヒガシカワトンボ、シオヤトンボ、サラサヤンマを確認。おそらく加えて、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、クロスジギンヤンマなどが出てきているはず。 東京都心にトンボが少ない理由はいったいなんだろう? 学校プールにだって産卵して増えたりするので、水質の問題ではおそらくない。エサのメダカやモツゴ、オタマジャクシもたくさんいる。にもかかわらず、トンボがいない。不思議である。 #写真 #カワセミ #都会の生き物 16 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート