メディアの話、16号線的話。綱島のイトーヨーカ堂が消える2024年8月18日。
1986年から88年まで、大学3年から4年にかけて、綱島に暮らしていた。
6畳4畳半2階の木造アパート。もちろん風呂なし。
綱島街道沿い。
グーグルストリートビューで見たら2016年まで、アパート残ってた。
私が入った時ですでにボロアパートだったので、多分50年くらいは立ってたんじゃないだろうか。
当時の綱島は、まだまだ温泉街の空気がたっぷり残っていて、私がいく風呂屋さんは、綱島街道沿いの綱島温泉「東京園」だった。真っ黒なラドン温泉で、しかも昼間っからやっていて、1回250円。
昼間行くと、背中に絵が描かれたおじさんがいて、
「兄ちゃん、いい体してるねえ」と声をかけられたりした。
で、綱島のイトーヨーカ堂である。当時の綱島にはダイエーの安売り店もあったが、ヨーカ堂は最高だった。
試食コーナーが異様に充実していたのである。
あとは、以下略だが、ヨーカ堂のおかげで、私は生きていけた。
綱島のヨーカ堂は、腹を空かせたバカ大学生にとって、「アンパンマン」だったのである。
当時のヨーカ堂はとっても綺麗だった。
それもそのはず、オープンは1982年で、まだできて4年しか立ってなかったのだ。
https://hiyosi.net/2024/03/12/yokado2024/
綱島近辺は住宅が密集しており、幹線道路の綱島街道も大型店がオープンするスペースがない。
結果、1990年代以降のモータリゼーションを迎えても、こちらのヨーカ堂は、徒歩圏内の住民を中心にお客さんをたくさん集めていた。
が、やはり時代には勝てない。
駐車場がないヨーカ堂は、周辺の新しいバイパス沿いにできた大型店に、おそらく客を奪われていったはずだ。
自動車圏内だと、2キロ以内にラウンドワンもあればイオンもあればオーケーもあればしまむらもある。トヨタ系のトレッサ横浜もある。車ならば、港北ニュータウンや新横浜、イケアやららぽーともすぐに行ける。
横浜綱島エリアは、すでに16号線的エリアだ。
過半数が自動車利用である。
すると駅前立地の駐車場のないヨーカ堂は中途半端なサイズと施設ということでビジネス的に立ち位置をなくす。
ヨーカ堂は、明後日、19日に店を閉じる。
さよなら、私のアンパンマン。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?