自分の中の明りを灯す
homoludensに教えてもらったTED。
登壇者のガボール・マテは、依存症や発達障害、自己免疫疾患の専門医師でありベストセラー作家。
依存症の話から始まり
・幼少期の不安
・権力への依存や執着
・地球環境
と、スケールの大きな話題にに移行していく。
つまり、
幼な心の在り方が地球環境にまでつながっている
というわけだ。
話の途中を省略して書くと、
そんな馬鹿な!って感じもするけど
実際、そうなんだと思う。
仕事中毒だった彼はこう語る。
私は仕事が大好きで、仕事をしない(できない)時期はひどい蕁麻疹が出た。
「仕事をしないことがストレスになるんだ」と気づいたけれど、「なぜそんなに仕事がしたいのか?」には目を向けていなかった。
しばらくして、「俺は頑張れない」「頑張れるのは才能だよ」と言うムスコとの悲喜交々(高校をやめて、やがて進学先で引きこもりに)をきっかけに、「なぜ私は頑張るんだろう?」と考えるようになった。
そして気がついた。
「親に望まれていない」という感覚を埋めるのに、私にとって仕事は最適だったということに。
仕事をしている自分には有能感があった。だから、出産や引っ越しで仕事ができなくなると、自分は価値がない人間に思えた。焦った、苦しかった、成果を出せない自分が嫌だった。
そんな母親である私の絶望や喪失感を誰よりも感じていたのはムスコだろう。
ムスコもまた、「自分はこの世に望まれていない」と感じ取ったと思われる。
でも、ムスコは全身全霊で私に伝えてきたのだと思う。「頑張らなくていい」「埋めなくていい」と。
彼の命懸けの行動のおかげで私は気がつかされた。
仕事をしない自分を赦してもいいこと。頑張らなくていいこと(まだ頑張ってるけど)。「空」があることこそがいいのだということ。
傷ついた幼心は、触れると涙が出ます
奇しくも今日はたまたまリョウさんの潜在意識に触れる占星術の鑑定受けた。
自分の幼心の傷が、まだまだまだまだ、ぐちゅっとしていることに気がついた。
すでにどんな傷があるかには気がついていて、「もう大丈夫だよ」って、撫でたつもりだったけど、まだまだ柔い。
触ると液体が出てくる治りかけの傷口みたいに、そこに触れるとじわっと涙が出てくる。
もちろん、「まだまだ何か出てくるだろうなぁ」と思ってもいたけど。
なんて柔らかくて弱いんだ、この傷口は。
でも、もしかしたらこの傷は、無垢な自分が授かった名誉の負傷みたいなもので、親を選んで生まれて生きてきた自分への誇りや自信につなげられる気がする。
ガボール・マテはTEDの後半、このように語る。
父と母が、我が子が、そしてすべての人が、自分の中にある灯りを見出せますように。