痛みの意味を理解する
痛いのが苦手な人はご注意ください。
膀胱炎が痛くて痛くて痛くて痛い。
こじらせたのか、
血尿まで出ていて心も痛い。
でも、振り返れば長男を出産した後の方が本当に痛くて痛くて痛くて痛くて痛かった。
会陰の傷がひどかったようで、縫合後に呼び出され再び分娩台に乗せられなんかされ、あまりの痛さに足を閉じたら医者に怒られた。
痛み止めの麻酔みたいなのを背中に背負わされた状態で
1時間おきの授乳とかおむつ替えとかそれらの軽量とか自分の悪露の測定とか、たくさんのTODOを1人きりでほとんど寝ずにやった。
あれはなんの拷問だったのかと思う。
看護師さんに、「痛くてとても大変ですから助けてください」と頼まなかったのはなぜだろう?
そんな選択肢はどこにも転がっていなかったが、自ら「これは私がひとりでやるべきことで、当然耐え忍ぶことだ!」と思っていたはず。
その後、間も無く息子が入院してしまい、お股の傷が癒えない中、3時間おきに搾乳機で搾乳して冷凍、翌日届ける……というのを3週間繰り返した。
これもまた、自分ひとりでやることと思っていたな。もちろん、実家の母のような当たり前に頼れる存在もそばにいなかったが。
やがて、ひどい乳腺炎にもなった。「戦場での負傷や手術ってこんな感じか?」と思うくらい、息もできぬほどの痛みに本気で悶絶した。
乳腺開通のマッサージも閻魔様のお仕置き級の痛みだった……。閻魔様のお仕置き、どんな痛さか知らんけど、あれはまさに地獄絵図であった。
ある時に知った、“人生のつまづきは、自分が設定したフック”という話に、希望を持って生きてきたのだけど、
振り返れば、あんなフックを設定したわたしはどれだけマゾ、いやエスなのだろう?
おそらく
母になりたかったけど、母になりたくない意識が潜在していて、私の肉体はパニックになって拒否反応を示していたのだろうと思う。
さて、なぜか膀胱炎。
人生初の膀胱炎。
産後の苦しみに比べたらさもないけれど、ホントに痛いです痛いです痛いです痛いです。
痛えよ!膀胱炎!!!
立っても痛い。
座っても痛い。
横になっても痛い。
トイレに行っても痛い。
行かなくても痛い。
ジリジリダラダラ痛ーい!
もしかしたら
出産のときの痛みは、全部諦めて投げ出せよという神様からのメッセージで。
なのに私はそれができずに、20年歯を食いしばって、私がやらねば誰がやる!と力んで頑張ってきたように思う。
ここ数日はちょっと立っているだけで股間がジリジリと痛いので、「ママ…無理、お願い、やって」と、家事を息子らに頼んでいる。
そして単身赴任中のオットには、無闇にLINEで病状の進行をレポートしている。
そしたらみんな優しいんだよね。
ようやく私は、私以外を信じ、身を委ね託せるようになってきた。
そんなことを痛感した、
膀胱炎の痛み。
追記:母が産後1ヶ月くらい助けに来てくれていたのに、書くときに記憶から抜け落ちていたことに後から気がついた!(膀胱炎の痛みで頭がどうかしていた??) ごめんね母さん! 息子の発熱の時から一緒にハラハラして、寝ずにお世話してくれて、本当に支えてもらった。ありがとうございました。