笑ってはいけないロスのあなたへ贈る個人的おすすめ回BEST5【ガキの使い・笑ってはいけないシリーズ、15年目にして休止】
・はじめに
皆さんは大晦日、何の番組を見て年を越していますか?紅白歌合戦やRIZINなど、様々な番組が放送されていますよね。
そんな中、筆者が毎年楽しみにしているのが、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」の名物企画、「絶対に笑ってはいけないシリーズ」です。
2003年に罰ゲームのコーナーとして始まった当シリーズは、今や大晦日に放送される恒例番組となっており、視聴率においても、2008年以降、紅白歌合戦の裏番組の中で、民放トップの記録を維持し続けています。
しかし、年々その面白さに陰りが見えつつあり、ファンである筆者でさえもシリーズのマンネリ化を感じ始めています。そのうえ、出演者であるガキメンバー5人の年齢が、全員50歳を超えているということもあり、笑ってはいけないシリーズが、大晦日に見られなくなる日もそう遠くはないなと思うようになりました。
その矢先、案の定、こんなニュースが目に飛び込んできます。
「大みそかガキ使、笑ってはいけないシリーズ休止」
予想はしていたものの、いざ本当にやらないとなると、「今年はガキ使で年が越せないのか…」と少し寂しい気持ちになりました。同じように笑ってはいけないロスに陥っている方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな寂しい気持ちを埋めるため、筆者が独断と偏見で抽出した、今こそ見直したい過去の名作回BEST5をご紹介したいと思います!
・第5位
絶対に笑ってはいけない大脱獄24時
放送日:2014年12月31日
放送時間:6時間(未公開を含むと8時間半)
主なゲスト:武田鉄矢、溝端淳平、中条きよし、
西岡徳馬、田原俊彦 ほか
シリーズ通算12作目。「ガースー黒光り中央刑務所」に、ガキメンバーが囚人として収監されます。
囚人が普通のバスで刑務所に向かったり、刑務所主導で脱獄訓練があったりと、冷静に考えれば、設定にかなり無理がある今作ですが、個人的にはおすすめの作品です。
実はこの回、本編よりも未公開の方に、面白シーンが目白押しでして、中でも、名企画「料理即興替え歌」は、なぜ本編でカットしたのかと疑問に思うほど、高クオリティでした。
今回は、「サザエさん」や「鉄腕アトム」など、名作アニメのアニソンで料理を褒める替え歌を作ることに。そんな中、方正が「ドラゴンボール」の主題歌で、さんまの塩焼きを褒める即興替え歌を披露するのですが、「脂がいっぱい乗ってるじゃんきゃ〜」のところで涙が出るほど笑いました。
未公開のジミーVTRでは、刑務所の医療センターに勤める痔の世界的権威医師・大西秀明として、ジミーちゃんが登場。おじさん患者の肛門を見るなり、すごい声で嗚咽するジミーちゃんを見て、松本が「帰る時のウルトラマンみたい」と例えたのは、ドンピシャすぎて感動すら覚えます。
もちろん、本編にも、遠藤の「オゴッ」や、隠し通路を抜けたら、柴田理恵がウ○コしてるなど、面白シーンが盛り沢山です。
・第4位
絶対に笑ってはいけない科学博士24時
放送日:2016年12月31日
放送時間:6時間(未公開を含むと8時間半)
主なゲスト:斎藤工、上川隆也、浅野ゆう子、
原田龍二、西岡徳馬 ほか
シリーズ通算14作目。「ガースー黒光り科学研究所」を舞台に、ガキメンバーが新人研究員として勤務します。
この作品で衝撃的だったのは、これまたジミー大西のVTRです。
今回は、飲酒寝起き実験と称して、ジミーちゃんに寝起きドッキリを仕掛けます。
とある居酒屋にて、女将と会話をしながら、楽しくお酒を飲み続けるジミーちゃんは、最終的に1人で歩けなくなるほど泥酔。マネージャーに連れられ、そのままベッドに寝かせられるのですが、その時のいびきがまさにブルドッグの鳴き声。その後、ビリビリ装置を取り付けられても、一切起きる気配のないジミーちゃんの姿は軽く衝撃映像です。
また、アトムの格好をさせられた方正と、ウランちゃんのかけ合いは腹がちぎれるほど笑いました。あっち向いてホイホイホイのくだりも大好きですね。
・第3位
絶対に笑ってはいけないホテルマン24時
放送日:2009年12月31日
放送時間:6時間(未公開を含むと7時間)
主なゲスト:大地真央、森昌子、前田美波里、
竹内力 ほか
シリーズ通算7作目。「ガースー黒光りプリンセスホテル」を舞台に、ガキメンバーが新人ホテルマンとして勤務します。
この回で印象に残ってるのは、ホテル対抗ユーモアミシュラン。様々なホテルのホテルマンたちがユーモアで競い合うこの大会に、たくさんの芸人たちがホテルマンとして参加する中、一際異彩を放っていたのが、笑ってはいけないの名物キャラ、新おにぃです。
第一競技は、「ユーモアワードリレー」。お題に対して、それっぽいワードを答える競技にて、「日本酒の名前っぽいワード」というお題に、新おにぃは「燕殺法」と回答。抜群の答えに度肝抜かれました。
また、「ユーモアもしもモノマネ」での、新おにぃは、それまでの常識をぶち壊すモノマネの数々を披露。パリス・ヒルトンのマネに至っては、ただの説明ですからね。
そのほか、一杯のつけ麺を分け合うシーンや、色々な芸能人の若かりし頃の写真がプリントされたトランプで神経衰弱をするシーンなど、研修室での5人の潰し合いも見ものです。
・第2位
絶対に笑ってはいけない温泉宿1泊2日の旅in湯河原
放送日:2004年12月28日
放送時間:2時間
主なゲスト:インリン・オブ・ジョイトイ、
ふかわりょう、温水洋一 ほか
シリーズ通算2作目。「わさび寿司ロシアンルーレット対決」の罰ゲーム企画。浜田、邦正、田中の3人が罰ゲームを受け、松本、遠藤は罰ゲームの指揮官として参加しました。
前作は笑ったら罰として尻に吹き矢をくらいましたが、今回はSM隊のムチに変更。しかし、激痛であることに変わりないため、最近の笑ってはいけないに比べて、かなりの緊張感が漂っているように感じられます。
この回で好きなのは、中村喜伸扮するC-3POがしつこく部屋の窓を開けにくるシーン。
実はこのシーン、本来、窓を開けたあと、部屋にインリン・オブ・ジョイトイを突入させるのが目的だったらしいのです。しかし、C-3POが窓を開けにくる姿が、浜田のツボにハマってしまい、その上、笑う度に窓を律儀に閉めてしまうため、しつこく窓を開けにくるはめになってしまったそうです。
そのほか、しつこいくらい遠藤扮するダイナマイト四国を登場させるなど、ガキ使の真骨頂であるしつこさが遺憾なく発揮されている回だと思います。
・第1位
絶対に笑ってはいけない温泉旅館1泊2日の旅
放送日:2003年7月27日〜8月17日
※レギュラー放送内にて、特別番組として放送。
シリーズ通算1作目。「史上空前4対1変則ボウリング対決」の罰ゲーム企画。松本、邦正、遠藤、田中の4人が罰ゲームを受け、浜田は罰ゲームの指揮官として参加しました。
先述したように、初回は笑ったら罰としてケツバットではなく、尻に吹き矢という非常にきついお仕置きでした。そのため、本当に笑いたくないという思いから、最近の笑ってはいけないに比べて、メンバーたちが必死に笑いを我慢している様子が窺えて面白いです。
そして、昔のガキ使は、外国人のエキストラの使い方が非常にうまかったように思います。
ふかわりょうが挨拶にくる場面で、ふかわに対し、一言ネタを執拗にせがむ外国人や、どんな質問にも「しらねぇ」と答える料理長の外国人など、どれも抱腹絶倒です。
また、藤原の誘い笑いや、ものまね古今東西、矢沢永吉のマネをする中村喜伸など、豪華なゲストこそいないものの、細かいところで爆発的な笑いを生み出し続けた今作は、シリーズの原点にして、最高傑作といえるでしょう。
・他にも語りたい面白名シーン
以下は、上記で紹介したシリーズ以外で、個人的に大好きなシーンです。
・ジミー大西、英語の教材VTR(高校)
・板尾の嫁の謎ダンス(高校)
・寝てる時に「ショウヘイヘーイ」(警察)
・尿検査で尿を並々注いできた東幹久(病院)
・松本、浜田、学生の頃の思い出話(病院)
・足がグキッてなる大和田伸也(新聞社)
・理不尽に蹴られる酒井敏也(スパイ)
・研修室でおしっこしようとする松本(空港)
・お皿からはみ出してるよたまごちゃん
(熱血教師)
・料理即興替え歌・童謡編(地球防衛軍)
・ホウセイマイフレンド(地球防衛軍)
・うちの相方の「これなんなん」
取んなよなぁ!!(名探偵)
などなど…
というように、どのシリーズにも面白シーンが随所に散りばめられており、ベスト5を紹介しといてなんですが、正直な話、科学博士までは、どの回も優劣がつけられないくらい面白いです。
なので、あのランキングは完全な好みですので、その点に関してはご容赦くださいませ。
・まとめ
さて、ここまで、笑ってはいけないの過去作を振り返ってきたわけですが、わざわざ「休止」という言い方をしてるので、おそらくシリーズ自体が終わったわけではないと思います。
個人的な希望としては、コロナが落ち着いたら、大々的にロケを敢行して、いい形でフィナーレを迎えて欲しいものですね。このまま、何もなくシリーズが終わってしまうのは寂しいので…。
それに、代わりに新しい特番が大晦日に放送されるそうなので、そちらも楽しみにしたいと思います。
最後までこの拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました。
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