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中小企業診断士に270hで合格した話

(Twitterはこちら → @yanagi_092)

中小企業診断士の試験を受けたところ、コスパ重視でストレートで合格することができました。予備校は通わず、勉強時間は以下のとおりです。


一次試験(2024年8月3-4日)

マーク式試験で、合計100点×7科目=700点で、420点(60%)以上で合格です。なお、40点未満の科目があれば、420点を超えていても不合格。

試験戦略

中小企業政策という科目が大嫌いでした。これは面白くない暗記をするだけなので、全くやる気が出なくて点も取れなかったので、足切りライン40点を目標にしつつ、他の科目で貯金をすることで合計420点(60%)を目指すことにしました。

テキストはTACの問題集と教科書を買いました。


A.経済学(64点)勉強時間:3h

USCPAや証券アナリストで勉強していたので、少し復習をしました。もう少し点を取って貯金する予定でしたが、まさかの64点。

B.財務会計(80点)勉強時間:2h

専門分野なので満点を狙いましたが、全然届かず。

C.企業経営理論(79点)勉強時間:40h

経営学は土地勘があったものの、暗記系が多くてあまり好きではありません。嫌々勉強しながらも、まずまず貯金ができました。

D.運営管理(60点)勉強時間:75h

触れたことのない分野だったので、しっかり時間時間を取りました。それなりに勉強しましたが、ちょうど60点で貯金できず。

E.経営法務(56点)勉強時間:30h

会社法と不法行為関連は得意なので、それ以外の知財系を中心に勉強しましたが、まさかの60点割れとなりました。

F.経営情報システム(免除につき60点)勉強時間0h

ITストラテジストの資格を持っているので、免除申請(60点扱い)をしました。

G.中小企業政策(??点)勉強時間:20h

最大の山場、絶対に負けられない戦いがここにある!
最後の最後で足切り(40点未満)となる訳にはいかない。

その結果は、、、









合計で443点(63.3%)となり、合格点420点(60%)をクリアしました。

二次試験(2024年10月27日)

記述式になります。一次試験と同じく、合計100点×4科目=400点で、240点(60%)以上で合格です。なお、40点未満の科目があれば、総得点で240点を超えていても不合格。

一次試験に受かってから、とりあえず過去問を買いましたが難しすぎました。


ぼく「こんなに鮮やかな解答が書けるわけないだろ・・・」

試験戦略

困った私は、ツイッターやブログを見ていたところ、「ふぞろいな合格答案」との書籍が有名らしく、実際の合格者の答案やどのような部分に点数が付いているかを解説してくれるので、とても良かったです。


ぼく「これなら書くことのできるレベルだ、この問題集を繰り返そう!」

ということで、10年分の「ふぞろい」シリーズを買い集めて練習しました。多く解いていると一定の回答パターンが見えてくるので、ある程度はパターン化をして覚えるようにしました。

この「ふぞろい」を利用して、勉強時間は97hとなりました。

受験当日

一次試験と違って、試験会場はガチ勢が多く欠席者もほとんどいませんでした。一次試験の合格は2年間有効なので、二次試験は2回受けることができます。二次試験の合格率は20%弱なので、半分弱は経験者(2回目)なのかな・・・と思いつつ受験しました。

そして、受験後はこちらの採点君AIで採点をして、結果を待つこととしました。

AIによる採点結果は以下のとおり。
 事例Ⅰ:70~80点
 事例Ⅱ:60~70点
 事例Ⅲ:60~70点
 事例Ⅳ:(採点対象外)

ぼく「う~ん、結局受かるのかどうなんだろうか」

合格発表

合格点は240点(60%)/400点です。
その結果は、、、

















各科目の詳細は以下のとおりです。

A.実務の事例Ⅰ(68点)

企業の組織構造や人事戦略に関する問題が中心で、組織の課題や改善策を分析するケースが多い。企業文化、リーダーシップ、モチベーション理論などの知識が必要となります。

B.実務の事例Ⅱ(61点)

マーケティング戦略がテーマになります。題材は小売業やサービス業が多く、従業員10人未満の小規模企業がよく出題されます。

C.実務の事例Ⅲ(59点)

製造業の生産管理や技術戦略がテーマとなります。生産プロセスの改善(効率化、コスト削減、品質向上)、生産計画、在庫管理、作業標準化、などの課題が問われます。

D.実務の事例Ⅳ(61点)

財務諸表の分析等がテーマになります。CVP分析、NPV(正味現在価値)、IRR(内部収益率)、DCF法(割引キャッシュフロー法)などの計算問題が出題されますが、NPVは難しいものが出題されるので、その場合は捨てます。

また、管理会計(限界利益、損益分岐点分析、原価計算)の知識も必要で、割と難しめ?な問題も出題されます。

口述試験(2025年1月26日)

二次試験に合格すると、口述試験(面接)の権利を得ることができます。とはいえ、口述は98%くらい合格するらしいです。二次試験の事例について聞かれますが、問題の持ち込みは不可。出題された事例を覚えておく必要があります。

二次試験の出題事例を何となく覚えておいて、面接で日本語が話せれば受かると思います。過去には「分かりません」or「沈黙」を続けて落ちた人も居るみたいなので、とりあえず何か話しておきましょう。

最終合格

口述試験を経て最終合格となりました。
特に二次試験は合格率が20%程度になるように得点調整をしていると思いますので、試験対策としては上位20%に滑り込むことを中心に考えました。

具体的には、基本問題を落とさない、点数が降ってきそうなフレーズは無理やりにでも解答欄に入れておく等が挙げられます。

上手く勉強すればコスパ良く合格できると思いますので、気になる方はチャレンジされても良いと思います。

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