終身雇用であるが故の恐怖

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noteを開設するにあたって、社名を出すか本当に悩みました。

もう退職していますし、そもそも個社のことを攻撃する意図もありませんが、なぜ悩むのでしょうか。

炎上したらどうしよう、批判されたらどうしよう・・・、様々な怖さがあります。しかし、一番大きいのは、終身雇用の世界に身を置いていたことに起因するのではないかと思っています。

「解雇もなく、安定していて給与も良くて最高じゃないか」というのが一般的な評価でしょうし、間違っていないと思います。しかし、終身雇用の会社に身を置くと、何か大きな問題を起こしたときに取り返しが付かない事態に陥ります。日本に古来から根付いている、ムラ制度、藩制度等に近いものがあるような気がしています。

出世をしていくうえでは、ムラの中で問題を起こさないことが大前提です。問題を起こした場合、その人の将来のキャリアは閉ざされてしまいます。欧米型雇用の場合は、転職を繰り返していくのでこのような問題は生じませんので、これは日本固有の話ではないでしょうか。（ジョブ型、メンバーシップ型の話は別のところで記載します）

いずれにせよ、私は東京海上日動火災保険へ入社をし、新人の頃から徐々に「何か大きな問題を起こしたら人生詰むんだな、気を付けよう。」という意識が芽生えるようになりました。ほとんどの人が同じような感覚なのではないでしょうか。

退職をしたとはいえ、このような感覚が残っていることもあり、弱気な私は「社名を出して何かあったらどうするんだっ、身バレしたら詰むぞ！」と叫ぶ一方で、積極的な私は「もう退職したし、読み手の立場からすれば社名は欲しいだろう」と主張します。

いずれにせよ、何か世の役に立つ発信をしたいという目的のために、勇気を振り絞って社名を出すことにしました。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。