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USCPAからのCIA(公認内部監査人)受験記
(Twitterはこちら → @yanagi_092)
突然ですが、CIA(公認内部監査人)の試験を受けていました。
東京海上に勤務していた頃は、「内部統制」は面倒で形式的、ラインオフをしたシニア社員の目立たない仕事の印象があったのですが、同社を辞めて様々な企業を見ていくうちに「伝統的な大企業以外では、割と内部統制がテキトーだな・・・。意外に内部統制って需要あるの?」と思うようになります。
そして、現在はIT企業の経営企画部に所属していて、内部統制に関連する仕事もしているのですが、残念ながら内部統制はボロボロです(笑)。これは、内部統制の知識を持っている社員が少ないだけでなく、内部統制自体が抽象度の高い論議になりがちなので、この抽象論についていける地頭を持った社員も少ないといった背景があります。
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ぼく「世の中的に内部統制の需要は強まっているけど、内部統制人材は不足しているかも・・・。それだったら、CIA(Certified Internal Auditor 公認内部監査人)を取っておくか。USCPAの監査論と被っているし、すぐ合格するでしょ。」
そして、この甘い考えは早々に打ち砕かれることになります・・・
1, 試験の構成
試験は以下の3つのパートから構成されており、どれから受けても良いです。
Part 1 内部監査に不可欠な要素 (受験料:¥51,000)
Part 2 内部監査の実務(受験料:¥47,000)
Part 3 内部監査のためのビジネス知識(受験料:¥47,000)
受験料が高いですね・・・、国内のテストセンター(ピアソン)で受けることができます。合格点は 600/800(75%)。不合格になると、1ヵ月経てば再度申し込みがきます。
2, 所要時間
別の勉強もしているので、隙間時間をCIAの勉強に充てながら6か月掛かりました。科目毎の詳細は以下のとおりです。
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3, 費消コスト
不合格が続いて、試験代でコストが跳ね上がりました。USCPAと同じノリで「落ちても受け続ける作戦」(通称、札束で合格を殴り倒す)にて突進をした結果、費用は以下のようになりました。
試験代:33万円(登録料等を含む)
参考書:10万円(アビタスの参考書や、その他webアプリ等)
予備校:5万円(TAC)
合計:約50万円!!!
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4, 各part毎の試験結果
Part1 内部監査に不可欠な要素(2022/7/02, 1回目)
内容としては、内部監査総論といったイメージです。とりあえず、以下の本を買ってササっと勉強してから受験をしました。
結果、落ちました、、、受験料の51,000円が消えました。
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Part1 内部監査に不可欠な要素(2022/8/1, 2回目)
「さすがに本1冊で合格するのは無理があったか・・・」、ということで、アビタスという予備校の参考書&問題集の中古をメルカリで購入しました。
ぼく「ちゃんと予備校の問題集もやったし、もう大丈夫でしょ」
・・・結果、落ちました。受験料の51,000円が消えました。
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ぼく「何で、、、というか、試験に変な問題多いんですけど・・・。一定のクソ問題が10問くらいあるから、合格ラインは75%ではなくて、事実上は85%以上は取らないといけないってこと!?」
Part1 内部監査に不可欠な要素(2022/9/3, 3回目)
どうしたらいいのか分からず、以下に課金することにしました(月額5,000円)
ぼく「頼む、既にpart1だけで試験代15万円も掛かっている。これ以上はキツイ・・・」
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そして、試験に関する情報を真剣に収集をしたところ、答えの分からない意味不明な「クソ問」が、いつも混入されていることが分かりました。
そこで、「合格点は75%ではなくて、事実上は、クソ問の失点を加味した85%以上を目指さなければならない!」という緊張感を持って挑みました。結果、合格でした。
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Part2 内部監査の実務(2022/10/29, 1回目)
内容としては、内部監査の細かい技法等が問われますが、USCPAの監査論(AUD)と最も重複する分野だと思いました。しかし、もう油断しません。アビタスの問題集をこなし、CIA対策のwebアプリ問題集もやりました。
しかし、やはり落ちて、受験料の47,000円が消えました。
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Part2 内部監査の実務(2022/12/5, 2回目)
インターネット等を調べていると、Part2は受からない人も多くて、Part2の沼を脱出できずにリタイアする人も多いようです。
ぼく「ヤバいぞ、これはUSCPAの監査論(AUD)が受からないのと同じじゃない?(通称:AUD沼)。既存の問題集は完璧に理解しちゃったから、追加で別の予備校の問題集をやるか・・・」
ということで、TACの講座(part2のみ単科講座)に申し込みました。
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更に、これだけでは足りない気がしたので、これも購入しました。
「クソ問の失点を加味して、85%を目指す!」という強い決意の元、合格しました。
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Part3 内部監査のためのビジネス知識(2022/12/19, 1回目)
内容としてはITとか組織論とか会計がごちゃ混ぜになったパートです。会計は勉強しなくても大丈夫でしたが、ITと組織論がクセモノでした。とりあえず、アビタスの問題集と試験対策webアプリを完璧に仕上げました。
そして、Part3でもクソ問が登場しますので、事実上は85%以上を目指さなければなりません。結果、合格しました。(唯一の1発合格)
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まとめ
USCPAの監査論(AUD)のように「手ごたえが無い」状態が続きます。更に、USCPAより問題の品質が微妙で、「ちょっと何を言っているか分からない」レベルの問題がチラホラ差し込まれます。
おかげさまで、3科目の試験に対して6回も受験することになってしまいました。
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沼に入ると出れない危険性はありますが、とはいえ短期で駆け抜けることも可能な資格だと思いますので、ご興味ある方は是非トライしてみてください。