ChatGPTを活用して2ヵ月(166.5h)でCPCUに合格した話
(Twitterはこちら → @yanagi_092)
CPCU(Chartered Property Casualty Underwriter、米国認定損害保険士)の試験を受けました。試験情報も少ないので、自分の体験を記載しようと思います。
試験科目
500(必須) リスクマネジメントと保険
掲題のとおり基本的な内容
520(必須) 保険運営
顧客基盤、損害査定、再保険など基本的な内容
530(必須)保険に関する法律
USCPAで米国の法律を学んだので、その知識で乗り切りましたが、初心者では難しいでしょう。少なくとも、日本の民法や会社法の基礎的な理解がないと厳しい。
540(必須)保険会計
私の専門分野なので楽勝でした。初心者の方は、簿記2-3級くらいの知識があった方がよいかも。
550(必須)データとテクノロジー
応用情報とITストラテジストの知識がありましたが、簡単な統計学の理解も必要です。とはいえ、全体的には易しいかもしれません。
551(選択)企業財産保険
東京海上の損害サービス業務部で触れる機会があったので、土地勘がありました。実務で企業財産に触れたことが無い方は、ちょっと厳しい印象です。
552(選択)企業賠償責任保険
東京海上の損害サービス業務部で専門的に扱っていましたので、楽に取り組むことができました。一方で、企業向け自動車保険等の細かな規定等を覚えるのが面倒でした。こちらも、実務で企業賠責に触れたことが無い方は、難しく感じると思います。
その他選択科目
USCPA資格により免除申請をしました。
科目別勉強時間
詳細は以下のとおりです
各testing windowsにおいて「最大4科目まで」という制限があるので、Q4とQ1で受験しました。
勉強方法
The instituteのwebテキストとweb問題集を使って、問題集をひたすら解きましたが、解説が雑すぎて困りました笑。そこで、ChatGPTを家庭教師代わりに「AとBの違いって何?」等の質問をしたりして、理解を深めました。
英語の解説でも良いのですが、やはりChatGPTの日本語解説の威力は凄まじく、めちゃめちゃ勉強が捗りました。ChatGPT勉強法がハマったので「これは1ヵ月で全て合格できるんじゃないか・・・」と思ったのですが、各windowで4科目までの受験制限があり、実現できませんでした。
費用
1科目あたりの費用は以下のとおりです。
webテキスト&問題集:$379
試験代:$409
合計:$788(約12万円、$1=150円換算)
※早期申込だと、もう少し安い
これが8科目分掛かる訳です。他の米系資格とは比べ物にならないくらい高くて、冬のボーナスが溶けました。
まとめ
損害保険会社で海外と関連がある方(関連を持ちたい方)は、取得しても良いのではないでしょうか。何だかんだで肩書は大事なので、「~~~~ , CPCU」と名乗ることの意義はあると思います。
仮に目指す場合は、最短・最速での取得をお勧めします。暗記で乗り切る部分も多かったので、短期集中で一気に攻め切った方が良いと思いました。