初めてのMRI
前回のnoteで血管腫との出会いを書きましたが、実際のところはまだ血管腫だとわかっていない状態です。今の所は【骨折した〜ギプスが外れた〜ん?なんかしこりがあるぞ!?】っていう段階。これからはその《初めて出会った未知のしこり》が《血管腫》と診断されるまでの道のりです。
でも初めての骨折やギプスはあまりにも衝撃的すぎて今でも記憶に残っていましたが、このあたりからはもう私の記憶も曖昧。。なので母の記憶も織り交ぜて補完していきます。
まずは小児科に行ってみた
右手にあるよくわからないブヨブヨしたしこりが治る気配は一切なし。多分結構放置していた気がするな…。とうとう母にしこりの存在を告げる。
母も最初は「置いておけば治るんじゃないか」と思っていたようですが、あまりにも小さくなる気配がないのでまずは地元の病院へ。近くに総合病院があったのでまずはそこにかかってみることに。子どもだったので確か小児科へ。何かあれば他の科に紹介してくれるだろうという算段です。
触診だけではよくわからず、ちゃんと検査をしようということになりました。
検査では確かレントゲン、CT、MRIを撮影。レントゲンは初めての骨折で既にデビュー済み。むしろ、「またかやるのかー」くらいの感じ(笑)
でもCTとMRIは初めてだったのでこの時のことはよく覚えています。
CTは大きな輪っかを通るだけで終わるあっという間の検査でした。ところがMRIは全く違っていました。「動かないように」と体を軽くベルトで固定され、横になり半円の筒の中へ。工事現場のような『ガガガッガガガッ』『ゴーゴーゴーゴー』という凄まじい轟音がするかと思えば『ピヨピヨピヨ』という鳥のさえずりのような音が流れる不思議な筒の中。そこに30分強…くらい居たようです。
なぜこの時間が曖昧かというと、入ってすぐは「うるさい空間だなあ」と思っていたくせに、どうやら速攻で寝ていたようです。
母が事前に「閉所は大丈夫か」という質問を受けていたようですが、私にはそんな心配は無用。むしろ「え?そんなに検査してたの?」っていうような感じでした。
自分の輪切りを初めて見る
自分の輪切り…と言っても腕の輪切りですけど。
でもレントゲンの写真は「おー、骨だ」くらいしか思いませんでしたが、MRIの写真はとても不思議な写真でした。
指先からだんだんと手の平、手首、腕と輪切りになっている白黒写真。あ、白黒なのでグロテスクなものではないですよ。今だったらMRI写真は医療ドラマとかでよく見る気がしますが(お腹とか)、私はこの時が初めて。しかもそれが自分の腕の写真っていうね。まあまあ初体験が早かったかな(笑)
先生に「この真ん中にあるのが骨で、ここが筋肉で…脂肪で…」と説明を受けて、幼稚園生ながらに「人間って不思議だなあ〜」と思った記憶があります。
さて、少し話が逸れましたが、いよいよ腕のしこり部分の説明へ。そこには筋肉でも脂肪でもない黒い塊がありました。
「ここがしこりの部分。骨の中や筋肉の中にはできていないからひとまず安心だね。でも写真だけじゃしこりが何かわからないから、切って検査してみないとわからないねー。」と先生の言葉。
「ん?」
「切るとは??」
骨折はレントゲンを撮るだけで検査は終わっていましたし、幼ながらに「この検査をすればとりあえず何かわかるんだろうな」と思っていました。だからこの先生の言葉には、
「また検査??」
という気持ちで一杯でした。
しかも「切る」という、子どもにはとても恐ろしい言葉・・・。
今思えばMRIなどの検査は「しこりの大きさや場所を調べるため」のものであって、「しこりが何でできているか」の検査ではなかったんですよね。しこりの成分を調べるには切ってみることが必要。(今だったら注射で成分取れるのかな?)
結局この時は私が小さかったこともあり、すぐには切らず「このまま経過観察をしてみよう」という結論に至りました。
はい、実は右腕のしこりが血管腫と診断されるまでにもう少し長い道のりがあります。
しかもその前に、なんと新たなしこりとも出会います。。
それはまた次回。